BALTIMOORE
BALTIMOORE(Sweden/瑞典)
#1212 / DOUBLE DENSITY / 1992
★★★★★
ジャケではBALTIMOOREⅢとなっております。新たに加入したブルガリア人ギタリスト、ニコロ・コツェフのセンスが冴えわたる3rdアルバムです。BRAZEN ABBOTの彼ですね。「ROCK OPERA NOSTRADAMUS」なんてのもありました。ギターのみならずその才人ぶりは、ヴィクター・スモールスキーを髣髴とさせるね。とりあえずここでは気持ちいいくらいに弾きまくってる。コレ以外の作品は未聴ですが、最初の頃はマッツ・オラウソンも在籍してたんだね。ヴォーカリストのビヨルン・ローディン(この人とトーマス・ラーソン、元SIX FEET UNDERメンバーが立ち上げたバンドらしい)も上手い。暑苦しい声質がそもそも同類なんだけど、歌メロ及び歌い回しが元基先輩そっくりなのが面白い。ギターとヴォーカルの二枚看板が主張する素敵なバンドです。ちなみにドラマーはTREATの人なんだね。スウェーデン産だけど北欧臭はほとんどなし。総じてアメリカンハードという趣の音。耳を惹く歌メロも多々あり。オープニング曲“My Kind of Woman”を聴けば実力が直ちにわかる。“Pain&Pleasure”やインストの“Snakefight”もいいね。ラストに追加収録された“My Blue Moon”は1st収録曲なのでコレだけ異質な北欧ハードポップ…蛇足でしたね。