BAD RELIGION
BAD RELIGION(US/米)
#508 / RECIPE FOR HATE / 1993
★★★★

メロコアというジャンルの創始者の一つにして重鎮、1982年にデビューした結構な古株バンドです。ゆえに一般的に認識されているメロコアとは、いい意味でちょっとイメージが違います。そもそもパンクの一形態というルーツを思い出す、THE OFFSPRINGに代表される後発組ほどの大衆性が無いところが最大のポイントだ。パンク臭が強めに残っていると感じるのは、ひとえにグレッグ・グラフィン(生物学の博士号を取得しUCLAで講師を務める)による翳りのある歌メロによるものかと思われます。曲調が2パターンくらいしかないので1枚通して聴くと辛いと思いきや、トータル30分~40分くらいの収録時間だから飽きる前に終わっている(笑) 哀愁たっぷりの歌メロがクセになる…人もいる…と思う。グレッグの歌い回しが個性的であるのは確かで、パンク界のジェームズ・ヘットフィールドと呼んでも差し支えないかと。楽曲が総じてコンパクトなので、トータルタイムに対して曲数は多め。その中に3曲かそこらは必ず絶妙なチューンがあるから、特にこのアルバムじゃなくてもいいんだけどね、代表曲“American Jesus”が収録されているのでとりあえずこの7thにしてみただけのこと。個人的に聴いたことがある範囲(3rd~11th)に於いて、そのスタイルに些かのブレは無し。どれを選んでもNo proブレ無!当然ベスト盤という選択肢もあります。
#1546 / NO CONTROL / 1989
★★★★

時折繰り出される翳りある歌メロにハマり、中古盤を入手し易かったことも手伝って…数えてみたら11枚のアルバムがウチにあるんだね。そこまでハマるかと我ながら驚きなんですけど(笑) 2004年の「THE EMPIRE STRIKE FIRST」を最後に一旦足を洗った形にはなってますが、ここまで関わると最新作が気にならないでもない。いい機会だからざっくり聴き直してみました。アルバムを重ねる毎にちょっとずつヘヴィになっているように感じましたが、これはサウンドプロダクションの向上に因るものと思われ、楽曲そのものはほぼ変化なしと言ったところ。とりあえずベスト盤が1枚あればいいんじゃなかろうかという身も蓋もない結論に達してしまいました。これだけたくさん持っていてベスト盤を紹介するのもしのびないので、今回はお気に入りの“I Want to Conquer the World”を収録した4thアルバムにしておきます。自身のレーベルから初リリースして注目された「SUFFER」に続く第2弾です。