Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

WINDCHASE

WINDCHASE(Australia/豪)

#292 / SYMPHINITY / 1977

★★★★★

画像の説明

マリオ・ミーロがVo&Gを務め、前作のアルバムタイトルがバンド名、おまけに盟友のトイヴォ・ピルト(鍵盤)まで参加しているとなれば、今作はSEBASTIAN HARDIEの3rdという認識で問題なさそう。リズム陣が交代しただけ。しかし残念ながらこれが最後の作品となってしまいました。邦題は「夢幻神殿」、ジャケのイメージからでしょうね。個人的にがっかりしたのは、前2作の雰囲気がほぼ失われてしまった点。雄大にして牧歌的なアレが好きだったのに。前作から1年しか経っていないのに、ずいぶんと垢抜けた感じになっている。とはいえ出来は素晴らしく、作風は変化してもアイデアの枯渇は見られない。続けてほしかったよね。イントロダクション代わりのピアノ小曲に続く”Horsemen to Symphinity”が今作のハイライトでしょう。高中正義の”Blue Lagoon”でも始まりそうな導入から、当たらずとも遠からじな爽やか系フュージョン曲が始まります。曲調に合わせて、ミーロが紡ぐ音数も増えました。慣れない速弾きとか(笑) 8分半の長尺ゆえ同じような展開に終始することはないけれど、今回はこういう路線なのかと理解する実質的なオープニング曲。CAMELみたいなプログレにラテンフレーバーを添えてといった趣でしょうか。続く”Glad to Be Alive”も8分超えの曲ですが歌モノでもあり、個人的にはこれをイチオシ曲としたい。歌メロも美しいですが、バックに流れるシンセが美しすぎる。ポール・マッカートニーみたいだ。中盤の展開も最後の盛り上がりも言うことなし。何より過去2枚の作風に近いところが好きですね。続く”Gypsy”は”哀愁のヨーロッパ”みたいなサンタナ風味のインストで、同輩であれば心の琴線に触れること間違いなし。”No Scruples”はYESを意識したであろう曲。ボーカルワークがジョン・アンダーソン風だし、ベースもちょっとだけクリス・スクワイアしてる。最長9分半の”Lamb's Fry”ではCAMELが再降臨。アコギインスト小曲を挟んでラストのボーカル曲”Flight Call”へ。ボートラ収録の”Horsemen to Symphinity”(98年ライブ音源)はスタジオ録音と遜色のない出来で、ドラムソロが追加された12分近いバージョンですが、そもそも77年に叩いていたのと同じ人なのか?



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