IL CASTELLO DI ATLANTE
IL CASTELLO DI ATLANTE(Italy/伊)
#832 / SONO IO IL SIGNORE DELLE TERRE A NORD / 1992
★★★★
発売当時アンテナに引っかかっていたものだから、オークションで見つけた時についつい買ってしまった。リアルタイムで聴いてたらもうちょい楽しめたかもだけど、イタリアンなのにNEO寄りでした。一応シンフォニック・ロックです。邦題が「我こそは北の大地を支配するものなり」って誇大広告も甚だしい。イースレイか!(「クレイモア」より)ご丁寧に各曲にまで邦題が付いている。“ヨハンの水車小屋の裏の森”とか“賢者”とか…ELPチックですけど。ベテランらしく70年代のテイストがちらほらあるのが救いでね、好意的に聴けばP.F.M.みたいな部分もあるかな。イタリア語を歌う声はいたって普通、聴きやすい分メリハリはないけれど、この音楽には塩梅がいいみたい。MAGELLANやSHADOW GALLERYなんかのUS NEO勢の二番煎じ感は否めず、イタリアンを主張するバイオリンの導入(BANCOやらサグラドあたりを想起させる)が逆に悲しみを増幅して結果オーライなのか?90年代に入った途端にどいつもこいつも一体どうしちゃったのよと思うけど、このグループは化ける可能性あるかも。今こそ原点回帰でしょ。