Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

DORIAN GRAY

DORIAN GRAY(Germany/独)

#2118 / WORLD OF LIES / 1995

★★★★

Dorian Gray

詩人で劇作家のオスカー・ワイルド唯一の長編小説「ドイアン・グレイの肖像」…本人は若々しいまま、その身代わりの如く肖像画が醜く老いていく→肖像画は元に戻り、本人が醜く朽ち果てる。「恐怖と怪奇の世界」でもこんな話があったような。B級アートワークからも伺われる通り、バンド名はそこから拝借したものと推察する。ジャーマンメタルの第何世代になるのやら、BLIND GUARDIANHEAVENS GATEの次くらいだね。新世代のジャーマンバンドが続々と出てきた時期ではあるけれど…今作も例に漏れず、バンドの唯一作品となっております。どのレビューも概ねマイナスコメントゆえ1枚で消え去っても不思議ではないのですが、個人的には残念でした。それはウヴェ・メルツというシンガーに嵌ったから。ラフル・シーパース似ってのはよくあることとして、秘めたるポテンシャルの高さを感じました。一定のキーに達するとナチュラルにスクリームに変換されるからビックリ。こんなシンガーいたのかって感じ。初モノです。元基先輩のようにキーが高くなると声質が太くなるパターンや、ダイヤモンド・デイヴの空気5割のファルセット、大きく括れば同じなのかもしれない。楽曲は、キーボーが大々的にフィーチャーされたヨーロピアンスタイルのHMなんだろうけど、いかんせん曲が凡庸。総じて印象に残らない。高音域ヴォイスと相俟って、まずLIZZY BORDENが想起されるあたり、イメージ的にはショックロックとも言える。このシンガーがWARLORDあたりに加入したら嵌るのでは…なんて思ってたら禿げてるじゃんウヴェ!ある意味「ショック」ではあるけれど、そういうコトじゃないから。女声シンガー(2曲)および女声コーラス隊(”Hold Back the Tears”)がゲスト参加。RAGEのクリス・エフティミアディスも1曲”Rocktime”だけ参戦。「PERFECT MAN」から「GHOSTS」まで、マイク・テラーナが加入するまでの10年以上を支えたドラマーだよ。個人的には、シンガーの存在ゆえに興味深く耳を傾けることができました。



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