SACRIFICE
SACRIFICE(Canada/加)
#1694 / THE ONE I CONDEMN / 2009
★★★★

83年に結成され86年にデビューアルバムをリリースしているカナダの古株スラッシャー。同国ではVOIVODとほぼ同時期ということになります。オリジナルメンバーによる、93年以来の再結成5thアルバムということです。最初に活動していた頃はB誌レビューがイマイチだったからスルーを決め込んだバンド。同郷のRAZORなんかも同様の理由でアルバム入手には至らず。EXCITERも不評だったがオムニバス盤に収録されていた縁で1枚聴いたね。で今回これまたB誌の好評を真に受けての購入という流れ。音がイイ最近のあのド迫力パターンのスラッシュメタルが聴けるよ。基本SLAYERタイプでDEATHの要素はないはずだが感触はデスラッシュのソレ。オープニング曲はいい。ギターのフレーズがANNIHILATORみたいで期待が膨らんだ。そして猪突猛進のタイトルチューンへ。SLAYERみたいなリフのミッドテンポからスピードアップする“Tetragrammaton”もよかった。パンキッシュなRUSHみたいな(笑)“Hiroshima”も印象的だ。とまあ演奏は概ねいいんだけども…好きになれない一番の理由はヴォーカルですね。ハイテンションの怒号はフィル・アンセルモ系ですが、終始同じパターンで疲れる。惜しいね。