MOON'DOC
MOON'DOC(Germany/独)
#2172 / MOON'DOC / 1995
★★★★
元ACCEPT(SINNER、VICTORYなどにも在籍)のハーマン・フランク(G)を中心に結成されたバンドのデビューアルバムです。それなりに音数が多い、どちらかといえば激しめのソロを弾いてますが、尺は短めだから露出の塩梅はよろしい。それ以上に、とにかくシンガーのクリス・ベイがいいね。独特な声質(ナチュラルビブラート系)でかなりのポテンシャルが感じられ、歌唱力をアピールするためのバラード曲も当然用意されています。同じような声質でも、アンディ・デリスの声はどこか聴き苦しいところがあるのですが、このシンガーにそれはないね。ハスキーではあるけれど、デリスよりクリアな感じかな。そのクリスとベーシストは、アルバム2枚に参加した後に脱退、FREEDOM CALLを結成します。イチオシは6曲目の”Forever in Eternity”で、巷間PINK CREAM 69に激似という説もございますが、「いいものはいい」でいいでしょ。次点はオープニングのタイトルチューンとしておきます。あとは、インスト”Tears of Nepal”から続くラストの”Misery”もまずまずの出来かと。