JASON BECKER
JASON BECKER(US/米)
#1574 / PERPETUAL BURN / 1988
★★★★
筋萎縮性側索硬化症で現在も闘病中のシュラプネル系ギタリストです。CACOPHONYを経てDAVID LEE ROTHと活動中に発症したそうです。こちらはCACOPHONYデビュー後にリリースされた1stソロです。相棒のマーティ・フリードマンも同時にソロ・アルバムをリリースしました。88年8月8日だったらしいよ。でもって両名とも互いのアルバムにゲスト参加しているという構図。ドラマーは同じくCACOPHONYからアトマ・アナー。音楽性はネオが付かないクラシカル路線です。曲ごとにテーマがあるしソロのフレーズそのものが美しい。ハイライトはラストの“Opus Pocus”かな。印象に残るメロを持った曲だね。対位法(2つの独立したメロが不思議な感覚で絡み合うヤツね。ツインリードのハモリと、2本のギターが勝手にリードを弾く系の中間?)を用いた曲も注目。終盤マーティがゲスト参加した2~3曲がちょいとハード路線で違和感あり。オリエンタルなフレーズはともかく、プロデュースまで手掛けてるらしいからね、いくら仲良しでもせっかくのソロなんだからマーティ色は入れないでほしかった。ちなみにアルバムタイトルからネーミングされたシグネイチャーPUがセイモア・ダンカンから出ているそうだよ。