DREAMTIDE
DREAMTIDE(Germany/独)
#2070 / HERE COMES THE FLOOD / 2001
★★★★
FAIR WARNING解散後、ヘルゲ・エンゲルケ、C.C.ベーレンス、キーボー(ツアーメンバー)が新たに結成したバンドのデビューアルバムです。そこに加わったのはカバーバンド出身でまだ無名のVo.オラフ・ゼンクバイルと元THUNDERHEADのベーシスト。つまりエンゲルケのバンドですね。ポイントはスカイギター。曲が普通でもソロが始まるとハッとすること必至。ピッキングハーモニクスの如き高音は、いい意味で異色すぎて、どうしても聞き流すことができないのね。ウリから託されたとされるギターだね。後に返却し現在使用しているのは自身がデザインしたスカイギターらしい。ゆえにウリのようなソロもあり(まさに瓜二つってか)、フィーリングで奏でるウリとは違い、しっかりしたソロが聴ける。強力な武器を手にしたね。これなら二番煎じとは言われまい。楽曲単位で言うと、2曲目がぶっちぎりで耳に残る。HELLOWEENのファニーサイドというか、マイケル・キスクが歌ってそうなやつ。何ともミスマッチな冒頭のシケシケしたイントロダクションからしてワクワクしてしまう。あとは”Sundance”のネイティブアメリカン的な声が印象的だった。他にも弦楽四重奏をフィーチャーした曲とか、インストとか、前身バンドの前身バンドでともいえるZENOみたいな印象の曲もあったりと飽きさせない工夫がある。が全体の流れとしては尻すぼみ感は否めない。アルバムの序盤は文句無し。ジャケはドリームキャッチャー。先ごろ14年ぶりの4thをリリース。元気で何より。現在ベーシストにはフランシス・ブッフホルツ!が就任したらしい。こちらも元気で何よりです。