Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

DEF LEPPARD

DEF LEPPARD(UK/英)

#47 / ON THROUGH THE NIGHT / 1980

★★★★★

Def Leppard on through the night (320x320)

IRON MAIDENやSAXONらと共に、New Wave of British Heavy Metalムーヴメントを牽引したバンドのデビューアルバムです。元々はDEAF LEOPARD (聾の豹…手負いの虎的な)だったところを綴りを変えたらしいです。後に3rd「炎のターゲット」と4th「ヒステリア」が全米で1000万枚(ダイヤモンドディスク)を売り上げ、世界的な成功を勝ち取るわけですが、NWOBHMの香りがしないと物足りない世代ゆえ、どうしたってこの1stがイチオシになっちゃうね。へヴィローテーションだった時期が確かに存在したから全曲よく覚えてる、紛うことなき青春時代の1枚。2nd「High ‘n Dry」でのスティーブ・クラークのギターも捨てがたいですが、やはり若さ漲るこのアルバムに軍配を上げる。プロデュースはトム・アロム。まだジョー・エリオットの声が頼りないのだが、妙に艶っぽいところがいいんだね。誤解を恐れずに言うならばCHEAP TRICKのロビン・ザンダー的な。しかしあれだね、バンドのデビュー作ってのは侮れませんな。82年に元GIRLのフィル・コリンが加入して快進撃が始まりますが…84年にリック・アレンが左腕を失い(特注の電子ドラムで復活し「HYSTERIA」を発表)、91年にはスティーブ・クラークが亡くなるという悲劇に見舞われる。フィル・コリンの加入はそうでもなかったが、ヴィヴィアン・キャンベルの加入には驚いたね。バンドの成功と逆行するように、MTV全盛期アメリカで売れた「PYROMANIA」あたりからあまり好みの音楽ではなくなってしまいましたが、未だ現役で何よりです。



#316 / HIGH 'N' DRY / 1981

★★★★

Def Leppard (320x320)

NWOBHMムーブメント期の代表格ですが、本人たちはその一員に括られるのを嫌がっているバンドの2ndアルバムです。ロバート・マット・ラングが今作から3連続でプロデュースを担当、バンドを大成功に導きます。ラングの代表作の一つであるAC/DCの「BACK IN BLACK」が80年のリリース、今作のオープニング”Let It Go”からしてAC/DCみたいに聴こえなくもないあたり、プロデューサーの影響は大きいのだと実感できる。ギターの音も然りで、いい塩梅に歪んでます。いかにもヒプノシスなアートワークも素晴らしい1枚。この後はご存知の通り、フィル・コリン(元GIRL)が加入した3rd「PYROMANIA/炎のターゲット」が、MTV効果も手伝って全米でバカ売れ。次の「ヒステリア」「アドレナライズ」は遂に全英・全米ともに1位に輝くのでした。個人的には、トム・アロムがプロデュースしたデビューアルバムが一番好き。レコーディング期間が短かったことで完成度は低いとしても、ちょっとラフな感じが堪らんのです。MOTLEY CRUEのデビュー作と同じ感覚ですね。「炎のターゲット」が完成形だとすれば、今作はその過渡期的アルバムであり、両者のいいとこ取りとも言えるわけで、気に入らないわけがない。ジョー・エリオットの声もまだ若いし。中でも珠玉のバラード“Bringin’ on the Heartbreak”からインスト“Switch625“の流れがアルバムのハイライトで間違いない。前曲の終わりと次曲の始まりが重なっているところもポイント高し。どちらもスティーブ・クラークのギターが冴えわたる名曲です。これから入手するなら”Bringin’…”の84年リミックスがボートラ収録されている盤がおすすめ。フィル・コリンのギター、うっすらと響く鍵盤が加わったバージョンで、「炎のターゲット」の大ヒットに乗じて再度シングルリリースされた音源です。



#1043 / PYROMANIA / 1983

★★★★

Def Leppard pyromania (320x320)

NWOBHMの一員でありながらアメリカナイズして裏切り者の烙印をおされたバンドの出世作「炎のターゲット」です。さすがにタイトルが「放火魔」じゃマズいもんね。ジャケのイメージで上手く逃げたな。アメリカナイズというのはBHM(ブリティッシュへヴィメタル)関連だと明らかな悪口なわけよ。売れるために日和ったバンドに対する揶揄なんだね。そういう音楽が本当にやりたくてシフトした場合だってあるかもしれないのに。1stアルバムは一番のお気に入りですが、すでに“Hello America”なんて曲を入れちゃってるからね。なるべくしてなったのだろうし、まあ結果的には売れた者勝ちだと思います。とは言うものの…ギターの片割れが元GIRL(性転換したってことじゃないぜ)のフィル・コリンが加わったこの3rd以降は一般的なメタラーの例に漏れずあまり聴かなくなりました。アメリカで“Photograph”と”Too Late for Love”と“Foolin’”と“Rock of Ages”がMTV効果で売れたよね。当時PVを何度も見ましたな。この後リズムギターが抜け、ドラマーのリック・アレンが交通事故で左腕を失います。どうなるデフ・レパード!?



#2037 / HYSTERIA / 1987

★★★★

Def Leppard hysteria

リックが事故で片腕を失った後、特注エレドラを使用して初めてレコーディングされた、2018年の時点で2800万枚売り上げているというモンスター4thアルバムです。シングルカットされた7曲が全てチャートインという快挙を成し遂げている。まず”Women”の全米80位を皮切りに、”Animal”が同19位、”Pour Some Sugar on Me”が2位、”Hysteria”が10位、「海女下痢で~、今朝も下痢で~」でお馴染みの(笑)”Armageddon It”が3位、そして遂に”Love Bites”が1位を獲得、7枚目の”Rocket”も12位と無双状態。アメリカのみならず本国でも大ヒットして知名度爆上がりとなりました。まあ凄いよね。当時MTVでどれだけオンエアされたことか。さすがに刷り込まれたな。売れるには相応の理由があるわけで、とりあえず「いい塩梅」だったから?まずギターの音、歪み具合と空間系エフェクターの加減が実に心地よい。そしてギターソロは必要最低限。ジョー・エリオットの声はまだ若々しいし、お得意のコーラスパートも文句なし。わかりやすいメロも相俟って、ファン層が一気に拡大したんでしょうな。こうなると、生粋のHRファンが離れることなど些末な事。個人的には前作の段階で見切りを付けてたけどね、今聴くとやっぱり凄いアルバムだと思います。しかしこの後、バンドには第2の悲劇が。5thアルバムのレコーディング中、ギタリストのスティーヴ・クラークが酒と薬の過剰摂取により亡くなってしまうのでした。今度はどうなるデフ・レパード!



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