Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ALAN PARSONS PROJECT

THE ALAN PARSONS PROJECT(UK/英)

#275 / EVE / 1979

★★★★

Alan parsons project (320x320)

「街も深い眠りに入り、今日もまた一日が終わろうとしています。昼の明かりも闇に消え 夜の息遣いだけが聞こえてくるようです。それぞれの想いをのせて過ぎていくひととき、今日一日のエピローグ、クロスオーバー・イレブン」で聴いた“Lucifer”1曲だけのために購入した4thアルバム「イヴの肖像」です。プログレの範疇で語られるのは、デビュー作がエドガー・アラン・ポーの世界を描いたコンセプトアルバムだったからでしょう。以降は概ねポンプロック、80年代に入ってからはポップロックだね。今作に関しても”Lucifer”だけが異色でした。アラン・パーソンズはアビイロードスタジオのエンジニアで、BEATLESの「ABBEY ROAD」や「LET IT BE」、PINK FLOYDの「狂気」などに関わっていた重鎮です。その人がエリック・ウルフソンと始めたプロジェクトで、大勢の人たちに手伝ってもらうスタイル。前出デビューアルバムではオーソン・ウェルズやレナード・ホワイティング(ロミオとジュリエット)といった俳優陣までナレーターとして招聘。ちなみに今回は、準レギュラー扱いの元PILOTのベースとギター、COCKNEY REBELのドラマー、CAMELの鍵盤奏者等が参加しています。ジャケはデビュー作からこの4thまでヒプノシスの作品。お目当ての“Lucifer”はシンセ主導なので、ジャーマンプログレを想起させますが、アルバムのオープニングを飾る、メロが印象的な素晴らしいインストナンバー。ちなみにその他は全て歌入りなので長めのイントロダクションの役割と思いきや、そうではないのね。尺も長いし。よくぞ紹介してくれました、クロスオーバーイレブンのスタッフさん。



#1084 / TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION EDGAR ALLAN POE / 1976

★★★★

Alan parsons project tales of mystery and imagination (320x320)

タイトル通りエドガー・アラン・ポーの世界観を主題にしたコンセプトアルバムらしいです。が、期待していたプログレ風味はほぼ無いね。多数のゲストヴォーカルを招いてるんだけどね、歌う人によってはロックオペラのようでもあり、サイケロックみたいな曲もある。冒頭のオーソン・ウェルズによるナレーションに気持ちは高ぶるものの…それに続く曲はまだ雰囲気があるが聴き進むと…。ハイライトはオーケストラを使った大作ですが、これまた冒頭のオーソン・ウェルズのナレーションからチューブラーベルズ風のリフレインに期待するも…オーケストラパートがほとんどクラシックというか古い映画の劇伴の如し。映像が無いと辛いパターンね。電子楽器と完全に分けちゃったら意味ないのでは?融合させてこそのプログレじゃん!? 組曲の締めはエクソシストの1と2を合わせたようなリフ(ハープシコードとマンドリンか)がいいね。ラストの曲でPINK FLOYD風になっちゃったのは「狂気」の音が耳に残ってたからかもね。レコーディングしながらエンディングはかくあるべしと思っての確信犯かもしれない。とりあえず美しい曲ではある。まあとにかく微妙な世界観ではあるもののコンセプトアルバム然とした作品になってます。個人的には後のポップス風味の電子音楽の方がしっくりくるけどね。



#1348 / I ROBOT / 1977

★★★★

Alan parsons project i robot (311x320)

早くもプログレの括りから逸脱した感のある2ndアルバムです。まあデビュー作からして微妙だったからそれほど驚きもしませんけど。とにかくね、個人的にこのプロジェクトには“ルシファー”的な要素を期待して聴いてるわけ。このアルバムだとオープニングのタイトルチューンとラストの“Genesis Ch.1V.32”でしょうか。どちらもインストですね。あとは歌入りだけど“Breakdown”も、後半の男女混声コーラス(スティーブ・ハーレーの名前がクレジットにあります)に要素が垣間見えるかな。まあそんなトコでした。前作はPINK FLOYD的なエンディングでしたが、今回はラス前のタイトルが“Total Eclipse”だ。またしても「狂気」の残像かな(笑) 曲そのものも劇伴調なんだから…コレは是非とも前作に収録してほしかった。というわけで個人的な満足度はイマイチでしたが、機会があれば「EVE」に繋がる3rdも聴いてみたいと思います。



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