Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド(JPN)

#193 / 續 脱・どん底 / 1974

★★★★★

ダウンタウンブギウギバンド 脱どん底

サディスティック・ミカ・バンドに対抗できる長いバンド名として思いついたらしい。出会いは小学生時代だからね、結構な古株になります。何ならロックとの出会いと言っても大袈裟ではないかも。普通にテレビで見聴きしていた歌謡曲の流れで、ちょっとコミカルなバンドとして登場しました。同世代諸氏には賛同して頂けるエピソードだと思いますが、テレビの前にラジカセを置いて録音していたあの時代、必死で録音したよね。“スモーキン・ブギ”みたいな曲を聴いたのは初めてだったから、「クソして一服」のフレーズに嬉々とした小学生が大勢いたことは想像に難くない。キャロル世代よりちょい下世代の我々にとって、元祖不良ロックはこっちでしょうね。今や「ダウンタウン」と言ったら松っちゃん浜ちゃんですが、当時は宇崎竜堂のバンドのことを指してたんだよ。竜堂夫人の阿木燿子さんも“港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ”で作詞家デビューしました。というわけで、衝撃の1曲”スモーキン’ブギ”を収録した2ndアルバムです。当時テレビ番組で放映されたライブもバッチリ録音してね、そこで演奏していた曲も懐かしい。”ダウン・タウンならず者懺悔”、“ベース・キャンプ・ブルース”、”恋のかけら”辺りだね。あとは”賣物ブギ“も懐かしいですが、刷り込まれているのはシングル・バージョンだから、「おじさん、おじさん♪」の合いの手が入らない点物足りなさがある。今作のハイライトでもある前出”港のヨーコ…”も、後のシングル・バージョンとはかなり違うのね。まずテンポが早い。歌詞の一部も違う。そして何より決定的なのは「アンタあの娘の何なのさ」の前にあるべき決めフレーズ「ダダッダッダッダダ」が無いこと。小節が短いわけだから、コレはかなり違和感があります。よって今作を聴く前に、まずベスト盤をお勧めしておきます。やっぱシングルバージョンですよ。それに、”カッコマン・ブギ”、”裏切者の旅”、”涙のシークレット・ラヴ”、”沖縄ベイ・ブルース”、”サクセス”、”身も心も”など、歴代のヒット曲も聴きたいでしょ。



#2144 / ブギウギどん底ハウス / 1975

★★★★

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド ブギウギどん底ハウス

この3rdアルバムにも思い出深い曲が収録されているのですが…イマイチしっくりこないんだね。まあ理由は何となくわかるのさ。まずオリジナルありきなのは当然なんだけど、この頃は普通だった録り直しの別バージョンというのがある。シングルバージョンを録った後、アルバムバージョンを録りなおすわけ。そうなると、どちらのバージョンを先に聴いたかによって、何がオリジナルなのかよく分からなくなり、結果としてオリジナルへの拘りがなくなる。最初に聴いたのがベスト盤に収録されていたバージョンならそれが刷り込まれ、もっと遡ればテレビ番組をラジカセで録音した音源が刷り込まれたり、人それぞれのオリジナルって感じになるのかな。特に思い入れがない場合、宇崎竜童でいえば、若い頃はあまり歌が上手ではないから、後のバージョンの方がいいと思う。さりとて年齢を重ねすぎては全く別物になってしまう故、ある程度経験を積んで歌い込んだ後のテイクがベストだと思われる。今作収録曲で思い出深いのは3曲。まず”涙のシークレット・ラブ”に関しては、ベスト盤収録の方を推したい。そして”トラック・ドライビング・ブギ”と”ほいでもってブンブン”は、個人的には当時のテレビ音源かな。いつの間にか行方不明になってしまったカセットテープ音源だから無理だけどね。結論としてはベスト盤が便利。複数のバージョンが存在する曲に焦点を絞って、被りは承知でベスト盤を2~3枚買えば、痒い所にも手が届くはず。



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