Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

サディスティック・ミカ・バンド

サディスティック・ミカ・バンド(JPN)

#192 / サディスティック・ミカ・バンド / 1974

★★★★

サディスティックミカバンド 黒船 (320x320)

ザ・フォーク・クルセダーズの、故加藤和彦氏が結成したバンドの2ndアルバムです。カルメン・マキ&OZの1stと並んで、当時の日本のロックの最高峰と言われていたとか。70年に結婚したミカとのダブルボーカル、結成時のドラマーはつのだ☆ひろ。そこに高中正義が加入します。やがてドラマーが高橋幸宏に交代、高橋と共にガロのバックバンドを脱退した小原礼(奥様は尾崎亜美)も加入。小田和正がピアノで参加している73年のデビュー・アルバムは、ロンドンで話題になり逆輸入されたそうです。当時のサブカルチャーの最先端だったのね。柔らかい物腰でお洒落な加藤さんのイメージそのもの。黒船来航を描くコンセプトアルバムでしょうか。プログレと呼んでも差し支えない構成になっています。そこに、有名な“タイムマシンにお願い”のオリジナルバージョンを収録。ミカさんの歌唱に尽きる曲ですが、ギターソロの場面をカッティングというかストローク・プレイで乗り切るところも凄いかも(笑) 後に木村カエラでリメイクするのですが(美人だし歌も上手いけど)やっぱりミカさんの脳天気なノリの方が魅力的かな。フュージョン風の”黒船”組曲を含めインストが多めとはいえ、演奏陣の実力は折り紙つきなので問題なし。楽曲はバラエティに富んでいるので飽きずに聴けます。”どんたく”のような、適度なお江戸感もいい。YMO「増殖」の“The End of Asia”の雰囲気があるかな。チンドン屋も懐かしいね。たぶん我々が、実演を見たことがあるギリギリの世代ではなかろうか。ミカさんが主役の”塀までひとっとび”も印象的でした。スネークマンショーでオンエアされたり、色んな意味で話題に事欠かないスーパーグループでしたね。加藤氏のヴォーカルも独特でいいけれど、ミカさんの歌声をもっと聴きたかった。間もなく小原が脱退して、後藤次利が加入するのですが、それは些細な出来事でした。今作をプロデュースしたのがクリス・トーマスという人で、ビートルズの「ホワイト・アルバム」のアシスタント・プロデューサーを足がかりに、ピンク・フロイドらのプロデュースを担当するまでになった大物でね、コレが縁で翌年に、同じくクリスがプロデュースを務めたロキシー・ミュージックとのツアー中、クリスとミカが不倫関係になってしまいます。同年中に加藤和彦と離婚、3rdアルバムを置き土産にバンドは解散。加藤夫妻を除くメンバーでサディスティックスを結成するのでした。



バンド名検索

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional