SHOTGUN MESSIAH
SHOTGUN MESSIAH(Sweden/瑞典)
#1845 / VIOLENT NEW BREED / 1993
★★★★
「ヤケのやんぱち日焼けのナスビ、色は黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよ」と形容したくなる3rdアルバムです。このバンドはデビューアルバムも持っていて(すでに手放しました)、そこではグラムメタルを演ってました。裏ジャケに写っている派手なスティーヴ・ヴァイ・モデルを駆使しているのであろうギタリストが頑張りを見せる一方で、何しろシンガーが弱かった。スリージーな雰囲気は醸してたけど。2ndではベーシストがシンガーにスイッチして新ベーシストが加入。そのベーシストが辞めたので今作ではシンガーがベースも兼務。この人は後にMARILYN MANSONに加入します。もちろんベーシストとして。で、この最終作ではサイバーでハイパーなインダストリアル・メタルに路線変更。MINISTRYの「PSALM69」が想起されるサウンド。なんだけども、アグレッシブなメタル寄りのサウンドなので、ミニストリーがダメでもコレは大丈夫かも。個人的には、歪み系のエフェクト処理が施された歌を終始聴かされるのがちょっと辛いかな。歳なもんでね。アグレッシブを追求した結果なのは分かるが、ずっと同じ調子なのはむしろ逆効果なんじゃないかと。アルバムタイトルに呼応する各曲のタイトルもVIOLENT。”I’m a Gun”とか”Enemy in Me”とか”Revolution”とか”Jihad”とか”Sex”とか”Overkill”とか…ラストは”I Come in Peace”で落ち着く。何らかのコンセプトがあるのかも。