SADUS
SADUS(US/米)
#1432 / A VISION OF MISERY / 1992
★★★★
ヴォーカルは吐き捨て型とデス声の中間路線で、演奏面でもデス要素が多々ありますが、出自は80年代ベイエリア・スラッシュメタルバンドです。何よりスティーブ・ディジョルジォのベースプレイが目立つ故、テクニカルスラッシュというカテゴリーでも良さそうだ。デス寄りのWATCHTOWERという感じか。後のデスラッシュほどヘヴィじゃないところがポイントで、そこに最大の武器であるスティーブのプレイが乗ることで独自のスラッシュになっていると。デス要素はスティーブが参加したDEATHの影響だろうけど、このバンドには要らないかな。並行して色々と模索中だったわけだよね。で、デスラッシュ方向に加速させた作品がDEATHの「INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS」ってわけだ。当時はぶっちゃけありがたみがわかりませんでしたが、デスやデスラッシュをたくさん聴いたあとでこの作品に触れるとちょっと安心したりするからね、聴く時期によって印象が変わるってことは多々ありますな。