Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

NOCTURNAL RITES

NOCTURNAL RITES(Sweden/瑞典)

#689 / TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION / 1997

★★★★

Nocturnal Rites tales 2 (320x317)

誰が言い出したのか(B誌のF氏あたりだろう)「クサメロ」という単語が嫌いだ。たとえいい意味で使っているとしても「臭い」は無かろう。美メロとか哀メロとか叙情メロとかいくらでも言い方はあるだろうよ。というわけで、この2ndアルバムに於ける琴線に触れまくる絶妙なサビメロが大好物です。ちょっと安っぽい感じがしないでもないが、そこがまたいいんだな。おそらくこの微妙な感覚を「クサメロ」と表現したに違いない。ファニーなタイプの曲はHELLOWEENを想起させるスピードメタル風になってしまうのが玉に傷。具体的には“The Dark Secret”や“Change the World”や“The Vision”あたりが相当しますが、後々の経過をみるとシンガーの趣味によるものだと思われます。で、そこに北欧メタル由来のネオクラチューンを織り交ぜた構成になってる。ハイライトはラストを飾る(ボートラを除く)これら2タイプを融合させた“Ring of Steel”でしょう。ギタリストも適度にテクニカルで良い。シンガーがもうちょい頑張って、サビメロからマイケル・キスク臭を払拭して更なる個性を出せればいいかな。次作は巷で評価が高いらしいけど、サビメロに関しては一気に哀愁が減じ、キスク臭が増大してしまうんだね。更には次々作からヴォーカルの交替で大幅に路線変更(パワーメタル寄りなんだが、それはそれで良い)してしまうわけで、結果的にこのアルバムが貴重な作品になってしまいました。なかなか思うようにはならないね。個人的には、ギターのアグレッシブ度が増量してエリック・ホークあたりの実力派シンガーが加入したら最強だと思うんだけど。



#1247 / THE SACRED TALISMAN / 1999

★★★★

Nocturnal Rites the sacred talisman (320x320)

巷間(日本?)では最高傑作とされている北欧産メロスピバンドの3rdアルバムです。確かにあいかわらずのスピード感とテクニカルなギターを堪能できる好盤なんだけど、ちょっと期待外れでした。前作ほど北欧メロに工夫が無い気がするんだね。楽曲の構成は練られてるしサウンドプロダクションも向上してる。しかしながら、ともすればファニーになりすぎる哀メロを排してシリアス路線を目指した結果、個性を失ったよね。前作は北欧とジャーマンの塩梅が良かったのに、今回はジャーマン風味が圧勝している。シンガーにしてみれば、ベタな北欧メロがよりキスクみたいに歌いたかったのかな。しかし結局のところ、シンガーとその他のメンバーとの意見が分かれたらしく次作からは別の人が歌ってるんだね。それに伴い、音楽性もパワーメタル寄りにシフトするのでした。最初に聴いた2ndアルバムが気に入ってチェックし続けて、パワー路線もそれなりに良かったから、とりあえず2007年の最終作まで追いかけてみましたが、やっぱり2ndがいちばん好きだという結論に至った。レビューを書くってのはいいよ。当然その対象を聴かなきゃならない。すると、バンドの変遷がわかるし、面白いorつまらないの判別もすすむ。整理して処分(オークションなど)できる。部屋を占拠しているCDが減る。最終的には小銭を稼ぎつつ部屋のスペースが広がるってことだから、いいことずくめじゃないか!



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