MONTSERRAT CABALLÉ
MONTSERRAT CABALLÉ
#1632 / FRIENDS FOR LIFE / 1997
★★★★

今回もフレディ繋がりの1枚を。“88年、バルセロナ”でフレディと共演したスペインの世界的なディーヴァ、モンセラ・カバリエ(モンセラート・カバリェ)が、さらに世界各国のアーティストと共演(…with Friends名義)した企画盤です。オペラとロックの垣根を越えたのは彼女とフレディが初めてとのこと、本アルバムをフレディ・マーキュリーに捧げる、としています。全体としては…どっちつかずの微妙なアレンジなのだが、まあそれは致し方あるまい。個人的な目玉は1曲目の“Bohemian Rhapsody”でブルース・ディッキンソン(イギリス)参戦。キーがコロコロと変わるところが気持ち悪いけど、HMシンガー然としたディッキンソンの歌唱はかっこいい。2曲目“March with Me”はヴァンゲリス(ギリシャ)のオリジナル曲。畏怖堂々としておりディーヴァの魅力が伝わる、クラシック曲かと思うような、そんなメロが素敵です。3曲目に参加のジョニー・ローガン(アイルランド)も声が出てて耳に残った。母国ではMr.ヴォイスと呼ばれていることに納得。実はこのへんから徐々に飽きてきて(笑)…途中ロッド・スチュアートの“セイリング”も登場して、大トリは当然“バルセロナ”で決まり。ざっくりその他のフレンズを明記すると…GOTTHARD(スイス)をはじめ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、スウェーデン、カナダ等の有名アーティストが共演。まさに世界を翔るディーヴァですが…2018年に亡くなってしまいました。