LYNYRD SKYNYRD
LYNYRD SKYNYRD（US/米）
#122 / PRONOUNCED 'LEH-'NERD 'SKIN-'NERD / 1973
★★★★
70年から現在のバンド名を名乗るようになった大御所サザンロックバンドのデビューアルバムです。これでレーナード・スキナード（母音がすべてY）と読めといわれても…ということで、アルバムタイトルがバンド名の発音になっています。スキナードといえば“Free Bird”ですね。2ndのオープニング曲”Sweet Home Alabama”が最大のヒット曲（全米8位）ですが、他の曲はよく知らないけど“Free Bird”だけは知ってるという人、きっと多いよね。これはもう、サザンロックという括りも超えたロック・アンセムなのね。9分超の大作でも、そこまでの長さを感じさせません。ゆったりと始まって徐々に盛り上がる手法はデレク＆ザ・ドミノスの名曲“レイラ”の逆パターン、いや、どっちが逆かわからないけど…後付けパートのせいで長尺になったのはどちらも同じ。71年に亡くなったデュアン・オールマンに捧げられた曲だそうです。当初は前半部分のみのヴォーカル曲だったところに、ロニー・ヴァン・ザントが後半の長尺ギターパートを付け加えたんだって。これはファイン・プレーだったね。シングル曲としてはダメ（ショートバージョンのシングルが全米19位を記録、アルバム売り上げは100万枚超）だろうけど、アルバムを締めくくる曲としてはこれ以上ない盛り上がりになりました。そして…スキナードの曲はあまり知らないけれど飛行機事故のことは知っているって人も多いでしょうね。77年の墜落事故で、バンドの創設者であるロニー・ヴァン・ザントを含む2名のメンバーおよびバックアップシンガーの計3名が死亡、活動を停止します。同年、弟のドニー・ヴァン・ザントが38 SPECIALを結成してスキナードの後継宣言。事故から10年経った87年に、もう一人の弟ジョニー・ヴァン・ザント(Vo)を招聘して、遂にスキナードは復活するのでした。その後、初期にメンバーだったのリッキー・メドロック（ベーシストと共にスキナード脱退後ブラックフットに加入）も合流しました。
