アメリカン・グラフィティ
アメリカン・グラフィティ
#4 / American Graffiti / 1973 / US

監督/脚本:ジョージ・ルーカス 製作:フランシス・フォード・コッポラ 出演:リチャード・ドレイファス ロン・ハワード ポール・ル・マット チャールズ・マーチン・スミス シンディ・ウイリアムス キャンディ・クラーク ハリソン・フォード ウルフマンジャック他
「1962年夏あなたはどこにいましたか?」が初公開時のアメリカでのキャッチフレーズだったそうです。舞台設定はカリフォルニアの田舎町。同級生の4人というか4組(みんな別行動)の一夜を追うワンナイトムービーです。翌日東部の大学に旅立つカートはファラオ団と共に、同じく大学に向う予定だったスティーブは恋人のローリーを探し、そのスティーブにインパラを借りたベスパのテリーはナンパしたデビーと過ごし、キャロルを押し付けられたジョンはボブと勝負をすることになり、ファラオから解放され謎の美女を探すカートはウルフマンが自分の町にいたことを知るのでした。この時代のアメリカで青春を過ごしたかった!と安易に考えてしまいますが、若者は間もなくベトナムに翻弄される…という余韻を残しつつ映画は終わります。全編を彩るオールディーズをバックに密度の濃い時間が流れてゆく。ウルフマンジャック、サンダーバードの美女、ジョンを困らせるキャロル、ファラオ団、黒いシェビーの走り屋ボブ、ローラースケートのウェイトレスなど主役たちにからむ脇役がまた素敵。「Where were you in '62?」62年生まれの我々としては、この映画との運命的な出逢いを感じずにはいられないのです。