Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

Y&T

Y&T(US/米)

#214 / BLACK TIGER / 1982

★★★★

Y&T black tiger 2

フロントマンであるデイヴ・メニケッティがレスポール遣い(ギブソン68年製サンバースト杢目一切なし)になったのは、レズリー・ウエストやジミー・ペイジをリスペクトしているからとのこと。誰もが認めるエモーショナルなヴォーカル&ギターの代表格でしょう。シンガーとしては、大きく括ればデヴィッド・リー・ロス系でもありますが、他にない個性的な歌い方が実に魅力的です。歌い終わりに鼻から抜ける感じの例の唱法(クセ)ですよ。例えばグレン・ヒューズやガイ・スペランザ(RIOT)、マイルス・グッドウィン(APRIL WINE)等は、終始鼻から抜けてる鼻風邪ヴォイス(いい意味で)なんだけど、メニケッティの場合、通常はそうでもない。歌い終わりだけ急に出てくるもんだから、珍しいなと思ってしまうわけね。これがメニケッティ節、個性的でセクシーでエモいです。「Stars」でも、ジェフ・テイトやポール・ショーティノと肩を並べるくらい、存在感を示しておりました。80年代前半に連発された代表作の中から、マックス・ノーマンがプロデュースした4thアルバムをお薦めします。アートワークはもちろんブラック・タイガーですが…猫みたいで可愛い。ヒゲのせいかな。“From the Moon”~“Open Fire”で掴みはバッチリ。タイトルチューンもいい。そしてオープニングのインストは今作のハイライト曲“Forever”への伏線(予告編)となっています。思ったようなノリにはならなかったけど、コピーしましたな師匠。我々ごときがブルーズテイストのエモーショナル系に手を出すのは10年早かったね。



#448 / EARTHSHAKER / 1981

★★★★

Y&T earthshaker (320x317)

YESTERDAY AND TODAYからY&Tに改名し見事に進化を遂げた3rdアルバムです。“Rescue Me”や“Hurricane”をたまたまエアチェックしてよく聴いてましたね。当時のFM音楽番組ではアルバムをほぼ丸ごとオンエアすることもあって重宝したんだよ。数曲欠けているのを残念に思っていたものの、後に確認してみるとカットしたのはつまらない曲ってケースがほとんど。オンエアする人が選別してたんだね。アルバムから3曲放送する場合も概ねいい曲が選ばれていたようです。このアルバムに関しては…オンエアされたのは半分(5曲)くらいだったかな。前出曲プラス”Hungry for Rock”と”Squeeze”と”Knock You Out”辺りだった思う。よって、どうしたってその5曲には特別な想い出が宿っちゃうよね~。そういう意味では「BLACK TIGER」より思い出深い作品です。



#615 / MEAN STREAK / 1983

★★★★

Y&T mean streak (320x320)

2011年1月7日、ベーシストのフィル・ケネモアが亡くなりました。57歳でした。ほとんどの人はデイブ・メニケッティにしか注目してないと思われますが、ベーシストの間では尊敬される存在だったようですね。政則氏もさぞかし凹んでいることでしょう。クリス・タンガリーディスがプロデュースしたこの5thアルバムは、全体としてはまずまずってところかな。「EARTHSHAKER」と「BLACK TIGER」が強力だからね、越え続けるのはなかなか難しかろう。オープニングのタイトルチューンはいい。”Lonely Side of Town”も好きだ。しかしこのアルバムのハイライトは万人が認める”Midnight in Tokyo”なのだ。最初にリリースされたアルバムタイトルは「ミーン・ストリート」じゃなく「ミッドナイト・イン・TOKYO」だったそうだよ。この名曲はお察しの通り日本でのライブがヒントになっており、毎度お馴染みのロン毛の小男(笑)政則氏も深くかかわっているとか。“Midnight in Tokyo”を聴きながらご冥福をお祈り申し上げます。



#911 / YESTERDAY AND TODAY / 1976

★★★★

Yesterday and Today (320x319)

Y&Tに改名する以前のデビュー・アルバムですね。師匠にカセットテープを借りてダビングしました。GAMMAやSLADEやMYCHAELなんかと同様によく聴いてたはずなんだけど…。急に思い出したようにオークションでLPをゲット(CDは高額につき断念)して聴いてみると、実際にはほぼ覚えていませんでした(笑) つまりそれほど聴いてなかったってことだよね。もしやこのアルバムじゃなかったか?と思ってすーさんに2ndを借りて聴いてみたけど、こっちは確実に違う。やっぱ録ってあったのが1stだったってのは間違いないのだ。メニケッティ節確立前夜とでも言っておきましょうか。まだ艶がないね。曲はストレートなアメリカンハードロックです。シンプルでいいけどね。



#1265 / IN ROCK WE TRUST / 1984

★★★★

Y&T in rock we trust (320x320)

本人たちの意向は無視され外部ソングライターを起用してしまった6thアルバムです。プロデューサーはトム・アロム。当然かもしれないが、コレは従来のファンが期待しているY&Tではありません。売れ線狙いってことなんだろうけど、バンド最大のウリであるメニケッティ節が聞こえてこないんだよ。当たり障りのない優等生ロックになっちゃった。外部ライターってのがどこの誰かは存じませんが、レコード会社も愚かな判断をしたもんだな。当時はメニケッティにも選択肢なんてなかったんだろうね。84年てのはそういう転換を迫られる時期だったのかもしれない。結構ヤバめなジャケってこともあり(笑)長らく購入を躊躇してたんだけどね、やはり気になって買ってみた。結果としては…まあ聴かなくてもよかったかな。かくしてY&Tは個人的に終了しました。というような事を、政則氏もBURRNかどこかで語っていたような気がする。



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