Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

VARIOUS ARTISTS

VARIOUS ARTISTS

#341 / METAL FOR MUTHAS /1980 / UK

★★★★★

Metal for Muthas (320x320)

NWOBHMの幕開けはこのオムニバス「ヘヴィ・メタルへの招待」でした。あっ、コンピレーションアルバムね(笑) DEF LEPPARDやSAXONやDIAMOND HEADTYGERS OF PAN TANGなど抜きなので完璧とは言えませんが…何てことを言ってるとキリがないけどね…じゃあGIRLは?GIRLSCHOOLは?TANKは?TYTANは?ってな感じになっちゃうもの。そもそもどこまでがNWOBHMなんだって話に戻ったりする。ヘヴィメタ史のこの部分はニール・ケイに決めてもらうしかないね。上記のバンドたちが抜けている分、妙なバンドも混ざってるけど、当時は収録曲10曲丸ごとヘヴィ・ローテーションでした。分け隔てなく聴いたおかげで、ほぼ全てお気に入りになりました。リーダートラックはIRON MAIDENで、すでに特別待遇の2曲収録。あとはPRAYING MANTISANGEL WITCHにSAMSONあたりが有名でしょうか。ドリフのコントみたいなリフなのに“ロックンロールの戦い”という邦題が愛おしいE.F.BANDとか、完全に場違いなTORD THE WET SPROCKETでさえ、この並びで聴くと逆に心地よかったりするんだよ。一服の清涼剤的な役割ね。チープなジャケだけが残念な伝説のコンピとして記憶に残っています。後のパート2はとりあえずイマイチでした。もちろんジャケも(笑)



#344 / HEAR'N AID / 1985 / US

★★★★

Hear'n Aid (320x319)

アフリカ飢餓救済プロジェクトLive Aidのメタル版です。まとめ役は御大DIOなのです。1曲目の“Stars”以外は正直どうでもよろしい。それどころか…その“Stars”でさえ、アルバムを聴くよりPVを見た方が断然楽しいのね。昔、師匠にメイキングビデオを見せてもらいました。(同時に“We Are the World”のメイキングも見たね) ロニーの歌唱は流石の貫禄、高音コーラス炸裂のメタルゴッド、ロブ・ハルフォード、リーゼント?で見た目も歌唱も個性を主張したジェフ・テイト、短いフレーズに個性を主張するデイヴ・メニケッティ、魂の叫びポール・ショーティノ、御大にダメだしされるドン・ドッケン(笑) 目立ちまくりの速弾きインギー、擦り切れそうなくらいに指をスライドさせるジョージ・リンチ、とことんアーマーなブラッド・ギルス、いぶし銀のマイペース、ドナルド・ローザ―などなど…見てるだけでわくわくしちゃうよね。もちろんメタル好き限定ですよ。もしメイキングビデオが入手できたなら、どれが誰だかわからないと楽しさも半減なので、しっかり予習してから見るようにしましょう。



#415 / MONSTERS OF ROCK / 1980 / UK

★★★★

Monsters of rock (305x320)

世界規模の音楽フェス、伝説の第1回(1980年)実況録音盤です。RAINBOWとSCORPIONSが2曲ずつ、SAXONとAPRIL WINEとTOUCHとRIOTが1曲ずつ収録されてます。すべて貴重なのはさておき、目玉はRAINBOWでしょうね。その第1の理由として、ライブではめずらしくグラハム・ボネットが調子いいということ(笑) 第2にコージー・パウエル在籍時最後のライブである、この2点です。買った時の記憶が無いけど、とにかくウチにレコードがあるんだよ。レンタル落ちを買ったのか?無意識の借りパクか?当時レーベルの垣根を越えて作られたとかで未だCD化されてないようですが。もしビデオやらDVDがリリースされているなら迷わずそっちだね。てことで調べてみましたが…ブートレッグなのかな、RAINBOWのDVDは存在するね。ダメ元で買ってみようかな。



#490 / WELCOME TO THE METAL ZONE / 1985 / UK

★★★★★

Welcome to the metal zone 2 (300x295)

メタルマサカーシリーズをはじめ数ある有名コンピとは何故か縁が薄く…というか近場で済ませてたのが原因なんだけど、その怠慢のおかげで偶然出会った2枚組オムニバスアルバムです。ここで初めて知ったバンドも多く重宝しましたな。MEGADETHとEXODUSを筆頭にTANKとかSAVATAGEとかMERCYFUL FATEとかEXCITERとかQ5とかTHE RODS等が収録されております。加えて、何故か日本からもLOUDNESSとEARTHSHAKERが選出されちゃってるんだけどね…メタルとはほど遠い“Radio Magic”だし日本語詞だし、さすがに浮きまくってたね。最近でもこういう企画盤はあるのかな。ちなみに当時購入したコンピとして「FROM THE MEGAVAULT」「MOOSE MOLTEN METAL」「PACIFIC METAL PROJECT」他数枚がウチにあります。



#1259 / SPACEWALK - A TRIBUTE TO ACE FREHLEY / 1996 / US

★★★★

Spacewalk2 (319x320)

知ってる曲があるからまずまず面白い。それがエースの作品じゃなく、ジーンの“Deuce”やポールの“Hard Luck Woman”であっても構わないのだ(笑) ぶっちゃけいちばん気に入っているのはジャケ。スペースマン+3PUのレスポール(チェリー・サンバースト)=エースだもんね。さて、これ以上書くことも思いつかないので参加メンバーでお茶を濁すとしよう。MEGADETHのマーティ・フリードマン、GUNS ‘N ROSESのギルビー・クラーク(G)、ANTHRAXのスコット・イアン、NIGHT RANGERのロン・ヤングとジェフ・ワトソン、SKID ROWのスネイク・セイボとセバスチャン・バック、L.A.GANSのトレイシー・ガンズ、EUROPEのジョン・ノーラム、RACER Xのブルース・ブイエ、PANTERAのダイムバッグ・ダレル、そしてエースご本人、以上です。



#1819 / TRIBUTE TO VAN HALEN 2000 / 2000 / US

★★★★

Van Halen tribute

エディ追悼第2弾はこちらの豪華アーティスト共演のトリビュート・アルバム。ボブ・キューリックがプロデュースするシリーズの1枚。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム全てにおいて有名どころが終結。ギタリストではドゥイージル・ザッパ、レブ・ビーチ、ジョージ・リンチ、ジェイク・E・リー、ブラッド・ギルスほか、シンガーはギター陣に比べて少々見劣りしますが、ジョー・リン・ターナーやジャック・ラッセル等が参加しています。ゆえに、メインはやはりギタリストということになりそう。概ね出来はよろしいですが、全11曲(デヴィド・リー・ロス時代のみ)なので食い足りなさは否めない。個人的にはヴォーカル最優先で聴いてしまうので…特に印象に残ったのは2曲。まずは”Light Up the Sky”だね。ギターがインギーでベースがビリー・シーンという組み合わせもさることながら、感動したのはダグ・ピニックの歌唱なのね。デイヴの高音ファルセットが再現されてるじゃないか。その気になればあの音を出せる人いるんだね。もう1曲は”So Is This Love?”で、ジェフ・スコット・ソートがこれまた素晴らしい。もちろんファルセットも。只者じゃないとは思ったがジェフだったとは。通常とは違ってデイヴに寄せた歌唱だから気付かなかった。大勢が参加した作品は、まず先入観無しで1回聴いてみて、次にメンバーを確認しながら聴くのが楽しいと思うよ。



#1820 / STONE COLD QUEEN:A TRIBUTE / US

★★★★

Queen tribute

ボブ・キューリック・プロデュースのトリビュート・アルバムです。QUEENに関しては97年にも同プロデュースで「DRAGON ATTACK」ってのが出てるから、これは第2弾ということに。どうやらフレディの没後10周年&QUEEN結成30周年という節目だったらしい。続編なので少々のメンバー被りが発生してるけど、概ね今作の方が良かった。ジェフ・テイトの”Somebody to Love”はコーラス隊のスケール感がたりないがナイス選曲。そしてグレン・ヒューズとパット・スロール・コンビによる”Killer Queen”が秀逸。面白いアレンジだなと思いつつも、この歌い方だからね、ヒューズだとは気が付けなかった。”Crazy Little Thing Called Love”のアルバート・リーはハマり役。”I’m in Love with My Car”はロジャー本人か?と思いきや、まさかのキップ・ウインガーでギターはスティーヴ・ルカサー。CHICAGOのVoが歌う”You’re My Best Friend”やトミー・ショウの歌唱でお届けする”Spread Your Wings”もいい選曲だ。”We Will Rock You”はライブヴァージョンなんだけども…キューリック兄弟は”Rock Bottom”のリフを弾いてるね。その他参加シンガーは…ロビン・ザンダー、ジョー・リン・ターナーなど。ギタリストは…スティーヴ・スティーヴンス、レブ・ビーチ、ジェイク・E・リーなど。ブライアン・メイ風味にこだわっていたのはマーティ・フリードマンとドゥイージル・ザッパでした。



#1821 / DRAGON ATTACK:A TRIBUTE TO QUEEN / US

★★★★

Queen tribute Dragon attack

ボブ・キューリックのトリビュート・シリーズ、QUEEN編第1弾です。有名曲の姿を借りたゲストが個性を主張するのを楽しむ企画。”I Want It All”のロビン・マッコーリーはフレディに似た雰囲気があって意外にも良かった。ギターがクリス・インペリテリなので終盤テンポアップするパートが挟まる。”Save Me”のジェフ・スコット・ソートは素晴らしい。好きな声だからすぐにわかったよ。ANTHRAXチームの”It’s Late”もいい出来です。ジョン・ブッシュの普通声が意外といい。スコット・イアンとジョーイ・ヴェラは不似合いですが…。”We Will Rock You~We Are the Champions”の声が汚くて合わないな~と思ったらポール・ショーティノで、次に登場した”Tie Your Mother Down”を歌うレミーの声がもっと汚くて笑える。ギターがテッド・ニュージェントというワイルド・コンビ。まあレミーは歌が下手とかそういう次元じゃなくて、BOB DYLANの領域といっても過言ではないわけね。グレン・ヒューズもすぐにわかったよ。”Get Down Make Love”という渋めの選曲ですが、ヒューズの歌唱、加えてジェイク・E・リーにもピッタリの楽曲かも。マーク・ボールズとインギーの”Keep Yourself Alive”はやや期待外れかな。



#1822 / RANDY RHOADS TRIBUTE / US

★★★★

Randy Rhoads tribute

マイケル・ワグナーがプロデュース、その人脈で録られたトリビュート・アルバム。まず”I Don’t Know”のセバスチャン・バックがオジーに似ていて面白い。同じくバックとジェイク・E・リーのコンビで”Crazy Train”を。ロブ・ロックの歌唱はいかにもロブ・ロックで”Goodbye to Romance”と”S.A.T.O.”というオイシイ曲を担当。ジョー・リン・ターナーとジョージ・リンチがタッグを組む”Mr. Crowley”、同じくジョーとクリス・インペリテリによる”Over the Mountain”とベスト選曲が続きます。ジョーは”Diary of a Mad Man”も歌っているのだが…せっかくのトリビュート作品なんだからさあ、全曲違うシンガーで聴きたくないすか?リズム隊はまだしもだ、一番目立つ歌とリード・ギターは色んな人で聴きたいよね。ちなみにリード・ギターも重複してます。個人的にはその点がマイナス。しかし!それらをすべて吹き飛ばしてくれたのが山本恭司パイセンだ。与えられた楽曲は”Revelation(Mother Earth)”。当たり曲を引いたね。アコギとリズムをジェイク・E・リーが、ソロとリズムを恭司が担当。エンディングに向けてのソロパートでテンポアップするだけでもかなりオイシイところに輪をかけて、恭司節が炸裂します。骨格はランディでも恭司丸出しでカッコいい。パーフェクト!



#1823 / TRIBUTE TO AEROSMITH:NOT THE SAME OLD SONG AND DANCE / US

★★★★

Aerosmith tribute

今作もボブ・キューリックのトリビュート企画。比較的古めの曲が選出されている点が好印象なエアロトリビュート第1弾です。幕開けが”Back in the Saddle”ってのは最高だけど、アルバート・リーとは意表を突かれたね。そういう意味ではJefferson StarshipのVo.による”Last Child”もTubesのVo.による”Walk This Way”も同様ながら、このシリーズの貴重な人脈ゆえそれなりに出番が回ってくるのでしょう。”Sweet Emotion”はジャック・ブレイズとトミー・ショウのDAMN YANKEESチームが。”Toys in the Attic”はスティーヴン・パーシー(RATT)とトレイシー・ガンズ(L.A.GUNS)のタッグ。その他ヴィンス・ニール(MOTLEY CREW)やジェイニー・レイン(WARRANT)といったエアロ・チルドレンたちも参加しております。個人的にはTESLAチームの”Draw the Line”がお気に入り。シンガーのジェフ・キースが終盤のシャウト・パートを見事に再現しており感動しました。さてと、最後にこのアルバムの目玉です。これまでも、そしてこれからも多くのアーティストがカバーしていくであろう”Dream On”ですわ。ロニー・ジェームズ・ディオとイングヴェイ・マルムスティーンの共演。当然の如く、両名共に自分の世界観を貫き通すカバー曲になってます。



#1824 / WORKING MAN / US

★★★★

Rush tribute working man

テリー・ブラウンがプロデュースしたRUSHのトリビュート・アルバムということで、ある意味本物と言えないこともない。ただしRUSHは非公認とのこと。マイク・ポートノイとビリー・シーンが半分くらい参加。その他”YYZ”をはじめとする複数曲ではディーン・カストロノヴォとスチュアート・ハムのコンビが担当。きっとニール・パートやゲディ・リーがアイドルだったに違いない人たち。ちなみに”Red Barchetta”のリズム隊はCYNICの面々。選曲も概ね文句なし。個人的には”ヤコブの梯子”と”Natural Science”をよくぞ選曲してくれたなと。ジェームズ・ラブリエとジェイク・E・リーの”岩山の貂”も、スティーヴ・モーズとジェームズ・マーフィによる”La Villa Strangiato”もFATES WARNINGがバンドで披露した”Closer to the Heart”も、いずれ劣らず素晴らしいです。馴染みのある楽曲がテクニックお墨付きの人たちによって演奏されているとあれば当然ですけど。何かと顔を出すセバスチャン・バックでさえ素晴らしく思えます。ジャック・ラッセルとマイケル・ロメオの”Analog Kid”もよかった。その他ギタリストに、ジョン・ペトルーシやジョージ・リンチ、シンガーではエリック・マーティンやジャック・スローターが参加。



#1825 / SUPPER'S READY / US

★★★★

Genesis tributre supper's ready

有名曲をタイトルに冠してマグナ・カルタからリリースされたGENESISのトリビュート・アルバムです。当然の流れでMAGELLANSHADOW GALLERYやCAIROが参加してますね。オープニング曲の”Watcher of the Skies”はロバート・ベリー(キース・エマーソン、カール・パーマーと3(スリー)を結成した人)が自身のバンドHUSHで、名曲”Firth of Fifth”はOVER THE GARDEN WALLというバンドがそれぞれ担当。”Carpet Crawlers”は女声のバッキング・ヴォーカルが新鮮で良かった。”Squonk”はCAIROが担当。以上、個人的注目曲は90年代サウンドが微妙ながら上出来の部類。元の曲がいいからね。曲に馴染みはないけれどイイと思ったのは、「A TRICK OF THE TAIL」収録の”Ripples”と、「NURSERY CRIME」収録の”For Absent Friends”でしょうか。前者ではアニー・ハズラム(RENAISSANCEの歌姫)が、後者ではリチャード・シンクレア(CARAVANやCAMELのB&Vo)が、共に聴けばすぐにそれと分かる唯一無二の歌声を披露しております。95年だとお二人とも40代後半であり、まだまだ若い者には負けないぞって感じだね。それも今では70歳を超えている計算になるわけで…聴いてる側も等しく齢を重ねており…愕然としたりする。一瞬だけどね。



#1828 / TRIBUTE TO AEROSMITH:LET THE TRIBUTE DO THE TALKIN' / US

★★★★

Aerosmith tribute let the tribute do the talkin'

ボブ・キューリックのエアロ・トリビュート第2弾は、新しめの選曲ゆえ個人的にはイマイチ。豪華出演陣とはいえ、やっぱ馴染みの曲が少ないとこの手の企画はつらい。この時代からエアロを聴き始めた世代なら問題ないでしょうがね。そんな中でも聴きどころはあるもので、例えばジェフ・スコット・ソートとクレイグ・ゴールディ(DIO)の”Cryin’”とかね。ヒット曲を好きなシンガーが歌ってりゃニコニコですわ。グレン・ヒューズとスティーヴ・ルカサーの”Kings and Queens”も然り。ダグ・ピニック(KING’S X)の”One Way Street”での歌唱は、同企画のVAN HALEN編でも披露していたデイヴ風ファルセットが聴けて楽しいし、TUBESのシンガー&リッチー・コツェンの”Rats in the Cellar”も文句なく良い。つーか原曲が好きなだけですが。スティーヴィー・サラスの”Living on the Edge”はまずまずとしてレブ・ビーチは曲に恵まれず。ジョー・リン・ターナー、ティム・リッパーあたりは何か別の曲があっただろうにと思ってしまう。特にティム・リッパーは、もう一度”Dream On”でも…というわけにはいかないよな~。



#1829 / TALES FROM YESTERDAY / US

★★★★

Yes tribute

マグナ・カルタ(日本盤はアポロン)からリリースされたプログレ・レジェンドのトリビュート・アルバム。よって「SUPPER’S READY:GENESIS TRIBUTE」と基本は同じラインナップ(MAGELLANSHADOW GALLERYやCAIRO)で、そこにYESの新旧メンバー(スティーブ・ハウ、ピーター・バンクス、パトリック・モラーツ等)が参加しているのが今作の目玉です。GENESISトリビュートにも参加しているロバート・ベリーはオープニングで”Roundabout”を妙なアレンジで披露。原曲が凄すぎるからね、変化球は正解かもしれない。同じくアニー・ハズラムとスティーブ・ハウの”世紀の曲がり角”(「究極」収録)は、両者ともに流石という他ない存在感を示して美しいヴァージョンに生まれ変わっている。スティーヴ・モーズはハウのアコギ代表曲である”Mood for a Day”と”The Clap”をおそらく本家よりもスムーズに演奏。その他、元ザッパ・ファミリーのギタリストが、完コピと思わせといて中盤にブラッフォードの曲を挟み、エンディングには”燃える朝焼け”のフレーズをくっ付けた”Siberian Khatru”を。CAIROはオリジナルに忠実に”South Side of the Sky”を。リック・ウェイクマンの息子のライヴバンドによる短縮版”Starship Trooper”はシンガーの存在感が凄かった。4 NON BLONDSのリンダ・ペリーみたいに聴こえる声の主は、どうやらTHRESHOLDのダミアン・ウイルソンという人らしい。聴きどころが多々ありの好トリビュート作品でした。本家が参加しているに留まらず、ジャケもロジャー・ディーンが描いてるんだね。



#1830 / THE MOON REVISITED / US

★★★★

pink floyd tribute

マグナ・カルタからリリースされたプログレ・レジェンドのトリビュート・アルバム第1弾。今作品は各バンドが「狂気」を丸ごとカバーするスタイルです。この手があったか!と目から鱗の1枚。とはいえ、「狂気」というモンスターアルバムだからこそのこの方式という気もする。コンセプト作品なら何でもいいってわけじゃなかろう。「宮殿」や「危機」は違うよね。「サージェントペパーズ」ならいいかな…。色んなアーチストがリレー形式で各パートを担う、まさに運動会のリレーみたいだ。ぜひともマグナ・カルタの忘年会か何かで、完成した作品を参加者全員で聴いたみたいなエピソードを期待したいね。一般的なトリビュート作品と違うのは、余計なアレンジとか、過度に個性を主張することができないという点。あくまで原曲に忠実に。それの何が面白いんだと言うなかれ。いかにオリジナルの音に近づけようと努力しても微妙な違いは出てくるわけで、そのちょっとした違いが面白かったりする。やっぱオリジナルの女性シンガーは凄いんだなとか、ギルモアのギターは真似できそうで出来ないってことに気づかされる。MAGELLANが”Money”を、SHADOW GALLERYが”Time”を、CAIROが”Speak to Me”をそれぞれ担当。ロバート・ベリーは”Brain Damage”でアンカーを務めてます。



#2091 / AT DEATH'S DOORⅡ / US

★★★★

At death's door II

ロードランナーレーベルからリリースされたデスメタルのコンピレーションアルバム第2弾。日本盤はご存知アポロンのFEMS(Far East Metal Syndicate)、その節は随分とお世話になりました。この時期に台頭してきたデスメタルをざっくり知るうえで、初心者には便利なアイテムでした。日本盤には第1弾からの5曲がボートラ収録されているのでお得?おそらくデスヴォイスに耐性がないと苦しいエクストリームミュージック集ですね。個人的には1度聴いてCDラックの奥へ。数年後に引っ張り出して聴いてみて再度ラックの深部へといったところ。まあ聴いてみないと分からないからね。おかげさまでメロデスが限界ってことがわかったよ(笑) 当時新進気鋭のバンドたちですが、、アルバム購入まで至ったバンドは少ない。FEAR FACTORY、CYNIC、OBITUARY、DEICIDE、SADUS、SEPULTURAくらいかな。デスメタルファンにしてみたら、ちょっと違うかも。真髄はそこじゃないと言われそう。他にも今思えばレジェンド級のバンドが含まれていると思われます。



#2185 / GUITAR ZEUS / US

Guitar Zeus V

★★★★

カーマイン・アピス音楽活動30周年記念アルバム「神々の饗宴」です。なるほど参加ギタリストの名前を見ると確かに大袈裟な邦題を付けたくなるのも頷けるのだが…アルバムの出来からするとそぐわないタイトルに思える。ビッグネーム多数参加の割に、それぞれの個性がイマイチ発揮されていないよね。原因はおそらく曲が面白くないから。ほぼアピスとケリー・キーリングが曲を書いており、ベースはトニー・フランクリンがほとんど弾いている。つまりはBLUE MURDERファミリーが中心になっているということ。これがイマイチな原因ではないかと。曲単位ではニール・ショーンがギターを担当した”Safe”やブライアン・メイ参加の”Nobody Knows”は良かったし、タイトル曲もまずまずだったが、ちょっと中途半端かな~。曲を聴かせるにはメロが足りないし、ギターを聴かせるには纏まりすぎていると感じてしまったよ。ポール・ギルバート、インギー等々、宝の持ち腐れ感は否めない。それでもアピス&フランクリンのリズム隊は素晴らしい。あっ、そうか。アピスのアルバムだからこれでいいのだ!そう思って聴いたらスティーヴ・モーズの”4 Miles High”とかテッド・ニュージェントの”Days Are Nights”なんかも楽しめるじゃんか。なるほどね、リズム陣が映える曲調だったのね。しかし!こういう企画はギタリストだけじゃなくシンガーも複数制が望ましい。ちなみに、所有している日本盤は掲載ジャケとは別物ですが、レッドスペシャルがカッコいいからコレにしてみた。



#2191 / JEFFOLOGY / US

画像の説明

★★★★

ジェフ・ベックのトリビュートアルバムです。ベーシックな参加メンバーは、Dr:グレッグ・ビソネット、ジェフ・マーティン他、B:ジョン・アルドレッティ、G:ラス・パリッシュ。レーサーXからはスコット・トラヴィス以外のメンバーが参加しており、そこにゲストギタリストを迎える形ですね。主だった収録曲は、Heart Full Of Soul / ポール・ギルバート、Led Boots / ヴィヴィアン・キャンベル(イチオシ)、Cause We've Ended As Lovers / フィル・コリン、Rice Pudding / ジェイク・E・リーなど。その他にウォーレン・デ・マルティーニ、ミック・マーズ、スティーヴィー・サラス、ジョージ・リンチ、ブルース・ブイエらが参加。話題性のある人選はいいと思うけどね、やっぱ知ってる曲じゃないと。個人的には「BLOW BY BLOW」、「WIRED」、「THERE AND BACK」あたりが望ましい。JEFF BECK GROUPでもいいけど。ただこれが60年代まで遡ってしまうと、どうにもイマイチ。豪華なメンバーも台無しだ。”哀しみの恋人達”がフィル・コリンてのも頂けない。本人の希望だろうが、ちょっと華がないかな。



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