Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

TRIUMPH

TRIUMPH(Canada/加)

#12 / JUST A GAME / 1979

★★★★★★★

Triumph just a game (320x320)

カナダに限らずトリオバンドの中ではトップクラスのメロディ・メーカーと断言してしまいましょう。リックが去るまでは同郷のRUSHと双璧でしたね。迷うことなくまずは名盤3rdのこちらを紹介しないわけにはいかないでしょう。中でも“Lay it on the Line”が名曲すぎて想い出深さはハンパないわけ。珠玉の名バラードですよ。当然コピーすることになったんだけどね、この曲のキーはちょっと無謀な挑戦だった。ヴォーカル無理宣言によりボツになったパターンでした。ギターソロも感動的なんですが、そのコード進行までもが実に美味しい展開でね。もしハードロックベスト20なんてのを編集するとしたら迷わず選曲してしまうキラーチューン!このトリオ、ギター(リック・エメット)とドラマー(ギル・ムーア)がリード・ヴォーカルを分け合ってるんだけど、それぞれに個性があってどちらもイイ!リックは透き通る溌剌ハイトーンでギルは艶のあるセクシー系?ドラマーが歌うのってさあ、それだけでもカッコいいよね。EAGLESの“Hotel California”のPVはツインギターもさることながら、そこも衝撃的でした。アメリカンロック調もありブルーズ調もあり定番となったギターの小曲もあり。“Suitcase Blues”なんてレトロ調もまた味わい深い。で締めくくりの“Hold On”みたいなのがTRIUMPHの…というかリックの真骨頂かもしれないね。ドラマチックでちょい長めの曲ね。何度も聴いてみてよ。バラエティに富んだ素敵なアルバムだから。ジャケもいいでしょ。定番のバンドロゴはここで決定したんですな。ちなみにプロデュースはベーシストのマイケル・レヴィンなんだよ。ヴォーカルの2人ばかりに注目が集まっちゃうけど、裏方もこなす1/3なのでした。



#167 / ROCK&ROLL MACHINE / 1977

★★★★★

Triumph rock & roll machine (320x320)

カナディアンハードロックトリオの2ndアルバムです。旧邦題はそのまま「ロックン・ロール・マシーン」でしたが、後に「炎の勝利者」に変更されたらしい。しかもインターナショナル・ヴァージョンなるものがリリースされまして、収録曲が一部差し替えられてるのね。尺の長い”The City”等が削られた代わりに、1stアルバムから”Street Fighter”、”24 Hours a Day”、”Blinding Light Show/Moonchild”という実においしいところが移植されています。これらは1stアルバムのハイライト曲であり、よほどのファンでもない限り、インターナショナル…を手に入れたら、1stアルバムを買う必要はない!とは言い切れないところが悩ましい。元々収録されている曲もなかなかの出来でして、ギル・ムーアとリック・エメットによる2部構成の”New York City Streets”も、9分を超える大作”The City”も、一度は聴いておきたいところ。特に後者には、ライブでお馴染みのリックによるフラメンコギター・パートが大々的にフィーチャーされているからね。アコギの小曲は定番化するけれど、フラメンコ調は希少だったりして…やっぱ両方ゲットしましょ。さて、このアルバムもよく聴きましたね。特にHRアンセムのタイトルチューンは飽きるほど聴き倒した。しかも、師匠がこの曲の長いギターソロに、自分のソロをかぶせて遊んでた(多重録音ですな)ものだから、今やそっちのバージョンが頭をよぎるようになってしまった…さすがです師匠。ライブの定番曲でもあり、USフェスティバル83出演時にもセットリストに入ってましたが、リックの長尺ソロタイムが挿入されるライブ・バージョンになっており、やたらと楽しげに引き倒してましたな。あとはジョー・ウォルシュの“Rocky Mountain Way”をカバー。バンド初のヒット曲でもありますが、アルバム中のいいアクセントになっています。というわけで次回作3rdが例の名盤ゆえこちらも必聴ですね。曲調のせいか、リード・ボーカルはギルが多め。今作は、音そのものはもちろんのこと、バランスもいいですね。特にドラムの音が好きだな。あまり加工しなくて成功してる例でしょうか。トライアンフは「THUNDER SEVEN」までは好きだけど、それ以降は微妙になってしまった。花の盛りは短いのだよ。



#212 / ALLIED FORCES / 1981

★★★★★

Triumph allied forces (320x320)

5thアルバム「メタル同盟」です。80年代らしい雰囲気を醸していますが、そこはさすがTRIUMPH、しっかりと「らしさ」を残した素晴らしい作品に纏め上げている。いい意味で洗練され、メジャー感も漂う過渡期のアルバムという位置づけでしょうか。マイケル・レヴィンが担当する鍵盤もポイントの一つ。ちょっとポップになったと感じつつも、結局よく聴きました。バンドはコレを機にアメリカでも知名度がグンとアップしました。ジャケもカッコいい。アルバムのハイライトはシングルヒットした”Magic Power”で決まり。ポジティブな魅力に満ち溢れたリック・エメットらしい曲だね。インスト”Air Raid”(リックではなくレヴィン作のSE的な曲)からのタイトルチューンは、ギル・ムーアの歌唱が映えるメタル曲。”Fight the Good Fight”はこれまたトライアンフらしいシングルヒット曲です。今作最長のプログレッシブ曲”Ordinary Man”は中盤の盛り上がりが素晴らしい。リックのアコギインスト”Petite Etude”からの”Say Goodbye”でアルバムは締めくくられます。ギル・ムーアのリード・ボーカル曲が2曲(オープニングの”Fool for Your Love”とタイトルチューン)しかないということは、シンプルなハードロック調の曲が減ったという事か。同時期のライブ映像で見るリックは、アメリカ人以上にアメリカ人です。あの顔で、あのスパッツで、走り回りながら弾きまくる。お得意のフラメンコギターも楽しそうだ。リックを見るとMr.Americaクリス・クリストファーソンを連想してしまうのは私だけでしょうか?この時期に方向転換してファンが離れたバンドは少なくないわけですが、個人的カナダ3大バンドに関しては、皆上手く乗り切りました。いや、乗り切ったどころか、大成功を収めましたね。RUSH「MOVING PICTUES」然り、APRIL WINE「NATURE OF THE BEAST」然り。



#328 / NEVER SURRENDER / 1983

★★★★★

Trimuph never surrender (320x320)

リック・エメットの声がとにかく好きだ。でもギル・ムーアも間違いなくトライアンフの声だから好きだ。もちろんこのアルバムでも両者の声が聴けます。お約束のリックのギター小曲もあるし、この時期の作品を聴いている限り間違いないっす。
♪Writing on the wall♪
最近またライブ映像を見てみたけど…このトリオはかっこいい。
リックのギターソロタイムは熱いね!時折グチャグチャしてるのはご愛嬌。
クラシカルなフレーズやお得意のフラメンコなど挟みつつ全体的には勢いで煽りまくって嵐のように過ぎてゆく…ロックスターだ!



#463 / PROGRESSIONS OF POWER / 1980

★★★★★

Triumph progressions of power (320x320)

「Just a Game」と「Allied Forces」に挟まれた4thだからそれぞれのいいところがブレンドされてるね。
このアルバムの中では“Hard Road”がダントツで好き。
♪Yesterday's victim…tomorrow's hero♪











#523 / STAGES / 1985

★★★★★

Triumph stages (320x320)

トライアンフ初の2枚組実況録音盤。81年~84年までの演奏からチョイスされてるって話だから出来のいいテイクが聴けるわけだ。最後の”Fight the Good Fight”の後にスタジオ作品を2曲収録。たまに見かけるこのパターン…個人的にはやめてほしいです。新旧織り交ぜた選曲で文句はないけれど、だったらスタジオ作品の分をCD化の際にカットされた2曲(1曲は”Allied Forces”)に差し替えてほしかった。「ALLIED FORCES」で知名度がアップしたので、その周辺の曲で構成されるのは仕方ないのだが、後にリリースされるライブ盤もほぼ同時期のもので曲被りが発生している故、余計に残念でした。オープニングはギル・ムーアが歌う”When the Lights Go Down”。そして”Never Surrender”、”Hold On”、”Magic Power”と続く。ここから更にギアが上がって”Rock & Roll Machine”と”Lay It On the Line”へと繋がる。”A World of Fantasy”、”Midsummer’s Daydream”を挟んで”Spellbound”、”Follow Your Heart”、”Fight the Good Fight”という流れ。2012年には再結成ライブ盤もリリースされましたが、言っちゃあなんだが歳とってからの演奏だからね、脂がのったこの時期のパファーマンスとは比べるべくもないわけ。



#598 / TRIUMPH / 1976

★★★★★

Triumph in the beginning (320x320)

カナダの至宝の記念すべきデビューアルバムです。ウチにあるのはワールドリリースされた95年CDリイシュー盤「IN THE BEGINNING…」となります。このジャケね。かつて師匠に録音してもらったのはもちろんLPだったからジャケ違い。中央にメンバー3人を配置した当たり障りのないジャケですな。最初からメジャー級の待遇だったのか、すでに音がいいです。オープニング、ギルが歌う“24 Hours a Day”タイプのノリも、リックが歌う“Street Fighter”的なヤツも、どっちのタイプも好きだね。この二つの個性の融合がトライアンフなのだよ。ハイライトはエンディングの“Blinding Light Show/Moonchild”ですね。冒頭のドラムの音を聴くと、本アルバムの音質の良さが分かるぜ。タイトでキレッキレさ。中盤のクラシックギターパートも堪りません。動と静のコントラストが見事な8分41秒を是非ご堪能あれ。



#640 / THUNDER SEVEN / 1984

★★★★★

Triumph thunder seven (320x314)

7枚目のアルバムだからサンダーセブン。前作まで借りて済ませてたレコードを遂に買ったのでした。ここまでのトライアンフは素晴らしかったね~。次の「THE SPORT OF KINGS」もレコードを買ったんだけど…決して悪くはなく結構評価も高かったりするけど…終わったかな~と個人的には思いました。その後リックが抜けてホントに終わってしまうとは!“Spellbound”も“Follow Your Heart”もいいし“Time Goes By”から“Midsummer’s Daydream”と“Time Canon”を経ての“Killing Time”なんて鳥肌モノですぜ。名作「JUST A GAME」に匹敵する楽曲の充実ぶりだと思うよ。リックお得意にしてお約束のギター小曲もブルーズ曲も押さえてます。



#702 / GREATEST HITS REMIXED / 2010

★★★★★

Triumph greatest hits remixed (320x320)

オリジナル音源を聴き倒したクチだからリミックスがすごく新鮮に聴こえる。文句なしに面白い!最新技術でダイナミックだ。こういうリミックス盤は大歓迎ですよ。いろいろなバンドで試みてほしい企画だな。このレベルの変化なら出費も厭わないぞ。つーか輸入盤は安いし。しかもコレはDVD付き。お買い得ですよ~。トライアンフ・ファンこそマストバイでしょう。選曲も問題なし。それにしてもカッコいいトリオバンドだよね。
同じデザインで青いジャケの「DIAMOND COLLECTION」という10枚組もありますがこちらはリマスターのみ。リミックスなら買うんだけど…全曲リミックスしてる場合じゃないってか!?



#1012 / THE SPORT OF KINGS / 1986

★★★★

Triumph the sport of kings (320x320)

解散に向っている様子がちょいと窺える8thアルバムです。いや、その後のバンドの歴史を知ってるから言えることでした。コレを聴いた時点では思いもよらなかったさ。前作「THUNDER SEVEN」の出来が良かったからイマイチだとは感じたけど。“Somebody’s Out There”はいかにもリックな明るさが良い。お得意のフラメンコインスト炸裂の“Embrujo”~“Play with the Fire”が文句なしのハイライトでしょう。ギルとリックが交互にリードヴォーカルを担当してるだけでなく“Hooked on You”ではありそうでなかった(あったかな…)デュエットだもの。この時点では仲良くやってるのにね。いいバンドだったな~。



#1166 / ROCK 'N' ROLL MACHINE / 1977

★★★★★★★

Triumph rock 'n' roll machine2 (320x320)

1stと2ndの美味しい所をチョイスしたInternational Editionという代物になります。今思うと、かつて師匠に録ってもらったのはコレだったね。そもそもはテープの余りに“Blinding Light Show”やら“Rock ‘n’ Roll Machine”を単品で録ってくれたんだと思う。当然気に入って、後に丸ごと録音してもらったって経緯でしょう。今回確信しました。間違いなくこの曲順だったよ。そういえば師匠が1stと2ndが混じってるバージョンとか言ってた気がするわ。おそらく当時はコレしか手に入らなかったんだろうね。なんかスッキリした(笑) というわけで、ベスト盤とも言い切れない微妙な作品ではありますが、オイシイ選曲なのは間違いなし。反則スレスレなのは承知の上で星7つ献上致します。師匠だけ同意してくれればいいってことで自己完結。御免!



#1901 / LIVE AT THE US FESTIVAL / 2003

★★★★

Trimuph live at the US festival

TRIUMPHのライブアルバムは全部で4作品リリースされていて、好きなバンドだからすべて聴いたけれど、イチオシは先に紹介している「STAGES」で文句のないところ。続いて同時期の音源である「IN CONCERT」とコレがリリースされて、さらに後に復活ライブが出るわけね。「IN CONCERT」は音質が微妙だし、復活ライブは全盛期から四半世紀経過してすっかり円熟のパフォーマンスだし、演ってる曲はほぼ同じとなれば、二番手はやっぱ今作かなと。US FESTIVAL(アス・フェスティバル)ってのは82年と83年に開催された音楽祭。舞台はカリフォルニア。こちらは83年伝説の2日目「HEAVY METAL DAY」の音源となります。どの曲か忘れましたがリックが♪Heavy Metal Day♪と歌っていた気がする。この日の出演陣が凄いのね。QUIET RIOTMOTLEY CRUEのアメリカ勢、英国代表はOZZY OSBOURNとJUDAS PRIEST、カナダのTRIMUPHとドイツのSCORPIONS、トリは米国に戻ってVAN HALENという贅沢さ。さてTRIUMPHのライブですが、パフォーマンスは文句なし。野外フェスゆえ曲数が少なめなのが残念。更には映像作品もリリースされているので…だったらCDではなくDVDで楽しみたいところ。ウッドストックの如く、ちょいちょい挿入される観客の姿に郷愁を覚えること必至。素敵な編集だ。リックがヤン・アッカーマン・モデルのギターを駆使したソロタイムもいい。ダブルネック・ギターのリックとベースを構えたマイケル・レヴィンがキーボードを弾いたりする場面はまるで同郷RUSHの如し。CD+ボーナスDVDという盤もありますが、当該フェス映像は1曲のみなので要注意。DVD単体で購入しましょう。



#2012 / SURVEILLANCE / 1987

★★★★

Triumph surveillance

リック・エメットが参加した作品としては最後となった9thアルバムです。リックが抜けたTRIUMPHはアルバム1枚リリースして解散。音楽の殿堂入りをきっかけに再結成を果たすのが2008年だから、和解(解散後、ムーアとレヴィンが自主レーベルを立ち上げ、過去のカタログをリイシューした事にリックが反発して仲違い)に20年以上かかったんだね。当時はあまり聴かなかったアルバムだけど…”Never Say Never”は最もトライアンフらしい曲で文句なしの出来。”Headed for Nowhere”ではスティーヴ・モーズがリードギターをプレイ。”All the King’s Horses”でもモーズがアコギと曲作りにも参加。その他多数ゲスト参加してるけど、ほとんどがコーラスのみ。あとはサウンドエフェクトとプログラミング関連。珍客としてニュースキャスターが参加、まんまnewscastとクレジットされている。エメットとレヴィンが複数のシンセを使用しているけど、どれがどれか区別はつかない。ゲスト鍵盤も1名参加。いつものように、ギルとリックがリード・ボーカルを分け合っているし、概ね変化はないようだが、やはりトータルすると勢いに欠ける気がするね。これでリックが脱退するのも頷ける内容…というか脱退を決めていたが故の低調ということかしら。



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