Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

SYD BARRETT

SYD BARRETT(UK/英)

#1056 / BARRETT / 1970

★★★★

Syd Barrett barrett (316x320)

精神を病み、薬漬けになり、奇行を繰り返した末、68年「神秘」のレコーディング中にフロイドを解雇された「狂ったダイヤモンド」の2ndソロアルバムにしてラストアルバム「その名はバレット」です。「あなたがここにいてほしい」の「あなた」でもあります。「ザ・ウォール」の発表によりロジャーの父親という説もありますが個人的には「あなた=シド」であってほしい。(有名な「炎」レコーディング時の悲しいエピソード…ロジャーがこの曲を書いたのはシド訪問前か後か?とても気になるところではありますが、どちらにしてもロジャーが受けた衝撃は尋常ではなかったでしょう。変わり果てたシドの姿を見ていたたまれなくなったロジャーはスタジオを飛び出した…盟友に気付けなかった自分に腹が立ったのかもしれないし、当時のシドと同じ立場になり自分の未来を見ているようで辛かったのかもしれない…一方でまだ自分はフロイドのメンバーだと思い込んでいるシドは「どこを弾こうか?」と問いかける。解雇から7年しか経っていないのに…)存在そのものがサイケと言われており、デビッド・ボウイやマーク・ボランがリスペクトしていたほどのミュージシャンなのです。ミック・ジャガーやジミー・ペイジまでもが影響を受けたらしい。もちろんフロイドの面々も。特にロジャーでしょうね。(ちなみに単音しか弾けなかったシドにコードを教えたのはギルモア)シドのソロ作品は最初のサイケフォークとされています。曲調はサイケポップとも言えるかな。BEATLESの「サージェントペパー…」の雰囲気も感じられる作品ですね。当然シド在籍時のPINK FLOYD的でもあります。普通じゃない、狂気を孕んだ楽曲…それはシドの行く末を知っているから。レコーディングもギリギリだったはず。薬漬けであり精神も病んでおり、この時点で廃人同然だったかもしれない。盟友ロジャーにも1枚目で見限られたのでした。今回はギルモアとリチャード・ライトがプロデュース及びレコーディングに参加。ゆえに聴きやすい仕上がりに。2006年七夕60歳で亡くなりました。



#1301 / THE MADCAP LAUGHS / 1970

★★★★

Syd Barrett 帽子が笑う (320x320)

精神を病んでPINK FLOYDを脱退してから1年後に作られた1stソロアルバム「帽子が笑う…不気味に」です。盟友デビッド・ギルモア、ロジャー・ウォーターズが全面協力しております。更には2曲でSOFT MACHINEのメンバー3人(ベースがヒュー・ホッパー、ドラムがロバート・ワイアット)が参加してるんだけど…すでにあった曲に演奏を被せただけみたい。まあ想定内というか、シド在籍中のフロイドのようなサイケな音楽を演ってます。ソロならではと思える点は、時にポップでもある歌が中心だということ。思うようにギターが弾けなくなっていたせいもあるのかな。実際イントロのギターを演奏し直す場面が収録されており「I can’t play…」という台詞が入ってる。天才と呼ばれていただけあって、ただならぬ雰囲気を纏った作品だと思いますが、個人的には2nd「その名はバレット」の方が好きです。ジャケはフロイド繋がりでヒプノシスが担当。舞台はシドの部屋だそうだ。



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