STRATOVARIUS
STRATOVARIUS(Finland/芬蘭)
#684 / TWILIGHT TIME / 1992
★★★★
ストラトキャスター+ストラディヴァリウス→ストラトヴァリウス。リッチー・フォロワーのネオクラギタリスト、ティモ・トルキが歌も担当してベースも弾いてる2ndアルバムです。デビュー作より一気に良くなりました。2曲目に収録されている”The Hands of Time”が特に素晴らしい。疾走するリズムに半分のテンポのゆったりとしたヴォーカルのコントラストが当時は斬新でハマったね。この後こういうパターンの曲をよく耳にするようになった気がするな~。先駆的楽曲だったのかも。一般的には、最高傑作と呼ばれているのは別のアルバムなんですね。メロディック・パワー・メタルに移行して、イェンス・ヨハンソン(SILVER MOUNTAIN、YNGWIE MALMSTEENほか)とヨルグ・マイケル(RAGE、MEKONG DELTA、AXEL RUDI PELLほか)が加わった頃の「VISIONS」あたりが一番人気でしょう。特に思い入れが無いなら、コレは最初に聴く1枚じゃないかな。どうしてもコティペルトが嫌だというなら話は別ですが(笑)
#1804 / VISIONS / 1997
★★★★
フィニッシュメタルバンドの6thアルバム。スピードチューンからバラードまで、よくあるパターンながら、巷間傑作と呼ばれているようです。”Black Diamond”や”Kiss of Judas”や”Forever Free”がライブの定番曲とのこと。タイトルチューンは10分超の大作だ。これで人気を確実なモノにしたわけなんだけども、個人的にはこの辺りで見切りをつけました。実のところ前作も、前々作も、デビュー作も…ぶっちゃけ2nd以外は眼中にないと申しましょうか、何となく聴き続けてしまったバンドですね。「トワイライト・タイム」再びとの期待があったのかも。今作はCDレビューに関してB誌とティモ・トルキが揉めてたのを思い出す。読み返してみると…クロスレビューは3者とも小馬鹿にした内容にもとれる。80点以上を献上しているにもかかわらず、「お約束の王者」等の文言が飛び交ってます。でもね、この寸評は的を射てるよ。どのレビューにも同意できる。コレで怒るのはコメントが芯を食っていたからに他ならない。インナーレビューを書いているキャプテン和田はさすがに好意的内容ですけどね、私もコティペルトはイマイチだと思います。
#2048 / FOURTH DIMENSION / 1995
★★★★
選任ヴォーカルとしてティモ・コティペルトが加入した4thアルバムです。同時にオリジナルのドラマーと鍵盤はコレを最後に脱退してしまう。そしてなんと次作でその穴を埋めるのがヨルグ・マイケルとイェンス・ヨハンソン!一気にメジャーリーグ昇格。それはさておき、マイケル・キスク系高音ヴォイスの参加により進むべき方向性がハッキリした作品という感じでしょうか。オープニングの”Against the World”や続く”Distant Skies”(NATIONの”See Them Fall”に激似。スウェーデンのバンドだが奇しくも同年リリース)がその典型的スタイル。トルキのクラシックフレーバーも随所にちりばめられているし、コティペルトもこの時点ではイケてるように思う。後々不具合が露見するのは周知の通りですが、まだバレる以前なので気持ちよく聴けます。#5”Stratovarius”というインストはトルキの独壇場。もちろんバンド名なわけですが、ストラト(ではないらしい)でヴァイオリンを、つまりロックでクラシックを演奏している。#10”Twilight Symphony”の間奏部分では、その曲名通りストリングスが挟み込まていたり聴きどころは多い。ジャーマンメタル好きも様式美好きも聴ける作品だね。