STORMWIND
STORMWIND(Sweden/瑞典)
#1855 / RESURRECTION / 1995
★★★★

極真空手チャンピオン、トーマス・ウルフ率いるバンドの4thアルバム。最初は女声ヴォーカルでしたが、前作からBRAZEN ABBOTのトーマス・ヴィクストロムが加入しての2枚目となります。ドラマーには元WITHOUT GRIEFのパトリック・ヨハンソンが。ギターも歌も及第点の北欧様式美系アルバムです。勇壮なイントロダクションからのファストチューン”Ship of Salvation”これが様式美の真骨頂でしょうな。次の曲ではロブ・ロック風一人ハーモニーと似たものを感じます。個人的には”Passion”がイチオシですが、おそらくトーマス的には組曲”Symphonia Millennialis”を推したいのではないかと。そもそもテクニックで勝負するギタリストではない(キーボーとのバトルでも、先行がキーボーだったりするあたり立ち位置が伺える)から、そのぶん様々なアイデア(スパニッシュとか)や美メロを駆使して頑張っていると思う。ところで、曲のタイトルにがいちいちベタすぎないか。”フェニックス・ライジング”やら”セヴン・シーズ”やら”ホーリー・ランド”やら”スペルバウンド”やら…そのいずれもがARTENSIONでもTNTでもANGRAでもTRIUMPHでもないオリジナル曲ときたもんだ(笑) 極真出身らしく”サムライ”なんて曲もあるけど侍感は一切ございません。