Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

STEELHEART

STEELHEART(US/米)

#361 / STEELHEART / 1990

★★★★

Steelheart (320x320)

前身バンドの結成が81年なので、思ったよりベテランだったUSハードロックバンドのデビューアルバムです。かろうじてHR/HMムーブメントの末期に滑り込めたこともあり、全米40位を記録、同年に来日も果たし、早々と成功を手にしたのでした。が、2ndアルバムをリリース後、シンガーの大怪我で長らく解散状態になってしまいます。曲調はロックンロールやブルースロックといったオーソドックス・スタイルがメインなのですが、バンドの要はシンガーのマイク・マティアヴィッチで間違いない。4オクターブを超えるハイトーンは凄まじく、ミッドナイト(CRIMSON GLORY)以来の衝撃だったかも。そんじょそこらの高音ボーカルとは一味も二味も違う特級品だね。高音だけど喧しさは感じない、魂を揺さぶる透き通る歌声なのさ。トニー・ハーネル(TNT←顔文字じゃないよ)が近いかもしれない。おそらく、限界まで出してないと思うんだよ。すごく高いけどまだ余裕が感じられる。曲は普通でも、この歌唱があるからね、飽きずに聴くことができました。個人的にはプログレメタル等、ボーカル映えするジャンルで歌ってほしいところ。曲が良かったら鬼に金棒ということで、バラード系の楽曲(”I’ll Never Let You Go”が全米23位)でポテンシャルが最大限に引き出されます。YouTubeで“She’s Gone”(同59位)の映像を見てくださいな。凄いから。どこぞのテレビ番組っぽいんだけどフェイクなしで超気持ちいい。ちなみにBLACK SABBATHの“She’s Gone”も名曲ですが(笑)



#2252 / TANGLED IN REINS / 1992

★★★★

Steelheart tangled in reins

アメリカンハードロックの純度が上がった2ndアルバムです。ノリ重視の曲が多いかも。根っこは同じでも、”She’s Gone”に代表されるように、前作にはヨーロピアンテイストがあった。それでも、凄まじいハイトーン(スクリーム)を駆使する看板シンガーは健在だ。オープニング”Loaded Mutha”は、終盤テンポアップするところは勢いがあって良い。ギターも上手いね。ヴォコーダーを使った”Late for the Party”はタイトル通りのパーティーロック。”All Your Love”はシンガーが実力を発揮するパワーバラード。”Take Me Back Home”ではエディ(VAN HALEN)みたいなギターが聴ける。そしてハイライトは、バンドのポテンシャルを遺憾なく発揮したファストチューン”Steeelheart”。俺たちその気になればできるんだぜ的な、曲目がバンド名だからね、そういうことなのでしょう。TNTの”Tell No Tales”が思い出される意地の一発。続く、ピアノをバックにシンガーが熱唱するバラード”Mama Don’t You Cry”も素晴らしい。この2曲は文句なしでしょう。オーラスの”Dancin’ in the Fire”はアメリカンハードですが、この並びで聴くと映えますな。終盤の3連弾があるから聴後の印象はいい。アートワークはヒュー・サイム。件の照明落下事故によるシンガーの大怪我でバンドは長期休業、事実上の解散となりました。実力はあったが運がなかった。



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