SPACE ODYSSEY
SPACE ODYSSEY(Sweden/瑞典)
#2083 / THE ASTRAL EPISODE / 2005
★★★★
MAJESTICの活動終了後、TIME REQUIEMを始動させたリチャード・アンダーソンが、それと並行して始めたバンドの2ndアルバムです。鍵盤の魔術師とタッグを組んでいるのは…ニルス・パトリック・ヨハンソン。ASTRAL DOORSのシンガーとして知られる人ですが、このロニー直系の歌唱は凄いです。ヴォーカルメロは既存のおいしいところを編集したみたいな既視感がありますが、その程度のことは捻じ伏せてしまう圧倒的なパワーがあります。ギターはマグナス・ニルソン(カールソンではない)で、これまた確たる実力の持ち主、今作ではベースも兼任している。ドラマーは17歳にしてPLATITUDEでも活躍したアンドレアス・ブロビエール、もちろん実力者。ちなみに1stでは、FLOWER KINGSのドラマーと、マルセル・ヤコブ(ベース)が参加しておりました。音楽性は、1stがMAJESTIC系のネオクラ路線だったのに対し、今作はTIME REQUIEMのプログレッシブ路線に変更。鍵盤の露出は魔人にしては控えめで、ギターの比重が高くなっているゆえ、その世界観はアルイエン・ルカッセン(元VENGEANCE)率いるAYREONのコンセプトに似ているかもしれない。