SODOM
SODOM（Germany/独）
#386 / AGENT ORANGE / 1989
★★★★
ジャーマンスラッシュ三羽ガラスの一羽。トム・エンジェルリッパー(Vo/B)率いるトリオバンドです。トリオだから固い絆で結ばれていると思いきや、そこそこメンバーの入れ替わりが多かったりする。脱退したメンバーがKREATORに行ったり、LIVING DEATHのメンバーが加入したり…まあ色々あるみたい。他に聴きたいものがたくさんあったのか、スラッシュメタルから足を洗いつつあったのか、新譜のチェックすらしない時期（「炎」も買わなかった）とカブっていたのか定かではないけれど、リアルタイムで通過してこなかったバンドなんですね。トムのソロは買いましたが…。たしか「CODE RED」あたりを聴いてそこから遡ったはず。よってこの3rdは後から聴いた作品なんだけども、一般的に評価が高いようなのイチオシにしておきます。概ねスレイヤー風でしょうか。出来もいい。レビューによっては「REIGN IN BLOOD」に匹敵みたいな褒め言葉も見受けられますが、相手は四天王、先にやったモノ勝ちなわけ。ジャーマンスラッシュの中では間違いなく名盤でしょうが…まあ個人的にはハマらなかったな。ちなみにAGENT ORANGEとはベトナム戦争で米軍が敵地に撒いた枯葉剤の一つです。この枯葉剤によるその後の悲劇についてはご存知の通り。原爆とは異なる悪魔の兵器でした。
#1673 / CODE RED / 1999
★★★★
最初のピークが3rd「AGENT ORANGE」だったとすれば、この9thアルバムが第2のピークと言えるでしょうか。とか何とか言ってますがね、実は4th～8thは未聴だったりします(笑) ジャーマンスラッシュ三羽烏とはいえ、ハードコアパンク要素が強まったとか良からぬ情報だけは耳にしていたから、ANTHRAXみたいな感じかとも想像しつつ、結局聴くまでには至らずみたいな。そんな中、起死回生のアルバムとの評判からゲットしてみた今さくでしたが…傑作3rdを確実にアップデートした99年の音像が炸裂するアルバムで概ね満足。速くて重いです。そしてビッグネームに共通する年季という名のド迫力(笑) 冒頭のタイトルチューン…そのスピードとアグレッションはデスメタルに片足突っ込んでおり（ブラストビートの一歩手前くらい）ちょっとビビりましたが、その他はSLAYERタイプの王道スラッシュメタルで一安心。そもそもSLAYERがあまり好きなタイプじゃないからアレだけども、品質は高いと思います。前作と同じ面子でのレコーディングは「AGENT ORANGE」以来らしいから、やっぱポイントはソコじゃないか。
