SLIPKNOT
SLIPKNOT(US/米)
#1967 / VOL.3:(THE SUBLIMINAL VERSES) / 2004
★★★★

1st~3rdまで聴いてみた限りでは、この3rdが一番良かったかな。ヘヴィ一辺倒ではないところがね。全体的に暗めではあるけれど、5曲に1曲くらいのペースで繰り出される静のパートが効果的だ。ストリングスを伴うアコースティック楽曲”Circle”や”Vermilion Pt.2”あたりが当該曲であり、メロがちょっと弱いと感じるが雰囲気はバッチリ。そもそもイロモノ扱いしてたからね、見直したよ。激しい曲と静かな曲とのコントラストが魅力的な1枚かと。その静かな曲が所謂オルタナティブロックというジャンルであるならば、こういう使い方はアリかも。実は新たな可能性なのでは!? オルタナティブそのものには興味がないし、ヘヴィロックの連続もキツい。しかしこの合体は、プログレッシブと呼んでも差し支えないくらい画期的な気がするのだが…一般的なファンからはあまり人気がない作品みたいだね。メンバーは#0~8までの9名で、新しめのメタルの要素なら何でもあり路線の集団。本来ならデビュー作を載せたい(ジャケ的にも)ところでしたが、それはまたいずれ。
#2258 / SLIPKNOT / 1999
★★★★

これが200万枚を売り上げたデビュー作のジャケ。色物的な被り物(クオリティは高い)も相俟って、好奇心に勝てず最初の3枚は聴いてみた。結果として、これはHMではなくニューメタル、好みのジャンルではないことがハッキリしただけだった。以上。そんな中で一番いいと思ったのは3rdアルバムだったので、ジャケのみ1st、感想は再度3rdということで御免。HMと呼んでも差し支えない(あるけど)ギターがポイントで、ギターソロもあるし、何よりアコギ(プラスその他のアコースティック弦楽器?シンセ?)が使用されているところがいいね。これにより、”Vermilion”と”Vermilion Pt.2(もしくは”Circle”とかオーラス曲とか)”に代表される、激メタルとアコースティック曲がいい塩梅で混在する形になり、メンバーにDJが存在することで生まれるインダストリアルな空気感が苦手な耳を中和してくれ、飽きずに聴けるという仕組み。コリィ・テイラーによる変幻自在の歌唱(語ったり歌ったりアジったり)が肝であるのは間違いなく、この不愉快な音(良くも悪くも)を牽引している。今作も好調で全米2位、プラチナディスクを獲得しました。”Before I Forget”ではグラミー賞(最優秀メタルパフォーマンス)を受賞、6曲がシングルカットされている。