SHAWN LANE
SHAWN LANE(US/米)
#1614 / POWER OF TEN / 1992
★★★★
出身はメンフィスで、メンフィスはテネシー州にあって、その州都はナッシュビル…となれば馴染みの音楽は間違いなくカントリーミュージック。ギターの腕を買われ若干14歳にしてBLACK OAK ARKANSAS(ブラック・オーク・アーカンソー)に参加(ツアーのみだけど4年)したのがキャリアの始まり。ちなみにこのサザンロックバンドはお隣アーカンソー州ブラックオークの出身…実に分かり安い(笑) さてこのデビューソロ、ジョン・マクラフリンの元ベーシストとの共作だそう。フュージョン系ののんびりした曲調の中、不意に繰り出される高速フレーズで目が覚めるみたいな。つまり全編弾きまくりというのではないです。作曲家としての能力が邪魔した結果か、マクラフリン・ベースの入れ知恵か、楽曲重視の作品なのね。構成がしっかりしてるってだけで曲そのものがいいわけじゃないから、もっと伝説級のギターテクニックを披露してほしかった。“West Side Boogie”や“Esperanto”や“Rules of the Game”や“Gray Pianos Flying”とかいっぱい弾いてる曲もあるんだけどね。バリエーションを持たせるためのピアノ曲、組曲形式のタイトルチューン、アコギが美しいエピローグ、ここら辺はちょいと退屈だ。同タイトルのライブ盤では一層弾き倒しているらしいから、いずれ聴いてみたい。持病治療剤の副作用で激太り。2003年に40歳の若さで亡くなっております。