RABBITT
RABBITT(South Africa/南阿弗利加)
#1486 / BOYS WILL BE BOYS / 1975
★★★★
御存知YESのトレヴァー・ラビンが最初に世に出たバンドのデビューアルバムです。メンバーには、RABBITT解散後BCRの二代目ヴォーカリストとなるダンカン・フォールも在籍。ラビン同様にヴォーカル、ギター、キーボーのクレジットがありますが、貢献度には雲泥の差があると思われます。曲はカバーを除いてすべてラビンのもの。ラビンのワンマンバンドと言っても過言ではないのです。しかしながら曲調もバラエティに富んでおり流石の出来です。極上ポップあり、ハードロックテイストあり、バラードあり。ハイライトは “Lifeline”からのプログレッシブな3連発だ。これはメロトロンかそれともギズモか!? 10CCそのままって感じですけど。そういえば10CCの「ORIGINAL SOUNDTRACK」がリリースされたのも75年。“I’m not in Love”はギズモじゃなく究極の多重録音だったらしいからギズモじゃない。同じような作業を実践した天才が南アフリカにもいたって事みたい。JETHRO TULLの“Locomotive Breath”は非常にかっこいい、秀逸なカバーに仕上がりました。さすがYESを復活させた男、素晴らしいアレンジだと思います。特にイントロが凄いっす。続く“Hard Ride”はダンカン・フォール唯一のリード・ヴォーカル曲でこれまたプログレッシブな佳曲ですな。