Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

PRAYING MANTIS

PRAYING MANTIS(UK/英)

#48 / TIME TELLS NO LIES / 1981

★★★★★★★

Praying Mantis (320x320)

このバンドとの出会いは「METAL FOR MUTHAS」というコンピレーション・アルバムでした。収録されていたのは“Captured City”。IRON MAIDENとともにとても印象的でした。NWOBHM期の代表的なバンドです。中心人物はティノとクリスのトロイ兄弟。ビッグ・イン・ジャパンの代表格でもあったりするのかな。同時期の数ある作品中トップクラスに位置するのがこのデビューアルバム「戦慄のマンティス」でしょう。その後の事も考えると、これはもう奇跡の1枚としか言いようがない。まだ若かっただろうに、曲がよく練られてる。黙って“Running for Tomorrow”を聴いておくれ。NWOBHM期を代表する名曲ですので。他にも”Cheated”、”Panic in the Streets”、”Beads of Ebony”、”Children of the Earth”など、ツインリードギターがバッチリ機能する、メロディに満ち溢れた(美しいハーモニーが肝)抒情派ヘヴィ・メタルが堪能できます。ロドニー・マシューズのジャケットがこれまた素晴らしい。しかし…2nd「PREDATOR IN DISGUISE」がリリースされるのは10年後なんですね。今作発表後間もなくアリスタに契約を切られます。その後バーニー・ショウ(Vo)が加入して…まあ色々ありまして…ショウとトロイ兄弟は、クライヴ・バーのハンドに加入、STRATUSとして唯一作をリリース。そして今度はショウがURIAH HEEPに引き抜かれ…トロイ兄弟が再び動き出すのは、90年に日本で行われたNWOBHM10周年記念コンサートでした。ポール・ディアノ、デニス・ストラットンと共にメイデンやマンティスの曲を披露したこのイベントが再結成のきっかけになるわけね。ブランクを経て順調にアルバムを重ねていますが、このアルバムを超えるのは至難の業…というか99%無理。それでもオレたちはRunning for Tomorrow♪



#1173 / PREDATOR IN DISGUISE / 1991

★★★★

praying mantis predator in disguise (320x320)

中野サンプラザで行われたNWOBHM10周年コンサートを機に製作された2ndアルバムです。トロイ兄弟以外のメンバーが交代してますが、その中にG&Voでデニス・ストラットンが居るんだね。前出コンサートで意気投合したのかな。NWOBHMの筆頭IRON MAIDENの元メンバーだからね、期待できると思ったよ。しかし…結果は微妙でした。Keyの薄いベールに包まれたような何ともハッキリしないサウンドに違和感バリバリ。良かったのは5曲目の“Time Slipping Away”(昔の曲だと聞いて納得)とインスト“The Horn”くらいかな。1曲目も悪くはないけど1stのそれではなかった。勢いでストラットンと組んだのは失敗でしたな。ジャケを手掛けたのは今回もロドニー・マシューズだから間違いなし。傑作デビューアルバムに匹敵するのはジャケと5曲目だけと言ってしまおう。



#1908 / CAPTURED ALIVE IN TOKYO CITY / 1996

★★★★

Praying Mantis captured

このライブ盤の特記事項は、兎にも角にもメンバーの顔ぶれだ。トロイ兄弟は当然として…ギターのデニス・ストラットンもまあ在籍期間が結構長いからアレだとして…ヴォーカルがゲイリー・バーデン、ドラマーがクライブ・バーだということ。このメンツ、アルバムの出来はさておき、奇跡的な巡り合わせと言えるのでは。奇しくも元IRON MAIDENが2名揃って、シンガーはMSGとなれば、HMファンは俄かにざわつくでしょ。96年なのでライブアルバムとしてはいい音で録音されてます。持ち味のコーラスワークもバッチリ。残念なのはゲイリー・バーデンの歌唱。そもそも往年のMANTISの楽曲に合わない(粘っこい歌い方は個性的でいいのだが)ことに加え、概ねライブだとイマイチ(笑)。クライブ・バーも急遽参加ってことで曲の細部までは覚えていないらしくメリハリが効いてないかも。よく聴いたアルバムだけに、1stからの楽曲が特に気になる。具体的には”Children of the Earth”と”Cheated”と”Flirting with Suicide”と”Captured City”だね。それでも”A Cry for the New World”とか”Don’t Be Afraid of the Dark”なんかはあらためていい曲だと思うし、これを機に2nd以降のスタジオ作品をしっかり聴いてみようって気になったよ。ちなみに”Armed and Ready”も演っているのだが、マイケルじゃないとこうなっちゃうのねって仕上がり。単純に盛り上がるから良しとするか。



#2043 / A CRY FOR THE NEW WORLD / 1993

★★★★

Praying Mantis a cry for the new world

3rdアルバム。トロイ兄弟、デニス・ストラットン、ドラマーというメンバーは前作から変わらず、直近で在籍していたドゥギー・ホワイトが脱退してコリン・ピールが加入。レコーディング後にミュージカル「ヘアー」を選択して脱退しますが、さすがミュージカル志望だけあって及第点の仕事をしたと思う。82年にリリースしたEPで歌った縁で”One Chance”にURIAH HEEPのバーニー・ショウがバッキングヴォーカルでゲスト参加。”A Moment in Life”にはバッキング・ボーカルとして4名が参加。コーラスが持ち味のひとつであるバンドだけに力が入ってますな。62分弱の収録時間に対して全11曲と割と長めの曲が多いかな。曲は総じて前作を上回る出来。ツインギターも美しい。同年リリースのEP「ONLY THE CHILDREN CRY」(シンガーは元LIONSHEARTのマーク・トンプソン・スミス)もいい出来で、何なら今作と合体してしまえばと思わせるほど。デビュー作はもっとHRの要素があったけれど、この段階ではメロ重視に振り切っているところが吉と出た。1stのファンとしてはちょっと複雑な心境だけどね。次作のシンガーは何とゲイリー・バーデン!決して上手いシンガーではないのに名前を聴くと期待感が高まるのは何故でしょうね。もちろんMSG的なものを聴きたいわけではないし…バンドの音に合わない気もするが果たして。



#2109 / METALMORPHOSIS / 2011

★★★★

Praying Mantis metalmorphosis

30周年記念盤。metamorfosis(変身)を捩ったタイトルが洒落てるね。1stからの選曲が多かったのでついつい買ってしまった。5曲入りEPに6曲追加した日本盤です。コージー・パウエルやポール・サムソンの名前がクレジットされているらしいが、すでに手放してしまったゆえ確認できず。ネット検索しても分かりませんでした。アップデートされたサウンドであり、よく聴いた曲の叙情メロが飛び出すとシンプルに楽しい。しかし!往年の名曲の再演に水を差す奴がいる。誰が歌ってるんだよって話…もちろん2011年当時のシンガーなわけですが、こいつが足を引っ張りまくっている。そもそも今作を買った人たち、新しめのファンもいるだろうが、普通に考えれば自分も含めNWOBHM体験世代、つまり1stのファンだと思われる。とするならば、声が違うってのは致命的じゃない!? それがたとえ有名シンガーであっても、こと1stに関しては皆さん概ね同意見だと思う。よりによってこのシンガーの時に30周年の節目を迎えてしまうとは…。シンガーがいるんだから歌わせて当然だろうが、1st収録曲以外を歌わせておけばメンツは保てたでしょ。なぜ自分たちで歌うことを考えなかったトロイ兄弟!? 申し訳ないがこうなると、余計なフレーズを追加した楽曲アレンジも鼻に付くぜ(笑)。歳のせいだから仕方ないとはいえ、なんか全体的にまったりしてるかな。色々な面でURIAH HEEPの再録アルバムが想起されましたが、まだあっちの方が勢いがあったしシンガーも良かった。



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