POVERTY'S NO CRIME
POVERTY'S NO CRIME(Germany/独)
#1891 / SYMBIOSIS / 1995
★★★★
ジャーマン・プログレッシブ・メタル・バンドのデビューアルバムです。メンバーの手によるジャケのイメージと音楽が一致しないのは意図的だな。さすがドイツ産といったところか。プログメタルだから概ね長めの曲なんだけども、色々な展開が用意されているから飽きずに聴けてしまう。個人的に一番のツボはシンガー声。例のあの鼻にかかった、風邪の治りかけ若しくは鼻うがい直後みたいな歌声が好きなのね。大御所で例えるならグレン・ヒューズ系ですな。声質のみならず#9あたりを聴けば、強弱を効かせた歌唱にかなりのポテンシャルを感じます。音を聴いた限りでは北欧のバンドだと思ったよね。いい意味でちょっとフワフワした感じというか、北欧風味が確かに存在する不思議な感覚。モロではないにしろ北欧メロもあると思うんだけどな。北欧メタルをたくさん聴いてきた人なのかもしれないね。この不思議な魅力を再びということで購入した2ndでは、期待した風味が消え優等生になった印象でガッカリ。欧州産は祖国の魅力を追求すべし。ドリムシは無視(笑)するが無難。