PAVLOV'S DOG
PAVLOV'S DOG(US/米)
#72 / PAMPERED MENIAL / 1975
★★★★★

デビューアルバムの「禁じられた掟」はハード寄りのプログレハード…とジャンル分けなど意味がないほど美しい音楽でありました。オープニングの“Julia”で完全にノックアウトです。個人的にはフランスのTAI PHONGと若干イメージがカブるかな。NOVELAの世界観とか。バイオリンなんかも入ってたりするからイタリアンプログレの雰囲気もあるね。テクニカルなんだけど雰囲気も重視してるパターン。良くも悪くも癖のあるデビッド・サーカンプの声が強烈です。ゲディ・リー(RUSH)の2割り増しくらいのヒステリックなハイトーン・ヴォイスが炸裂しています。おまけに高音域がナチュラルヴィブラートなんだよね。コレは独特。自然に震えちゃってるもんだから思わず聴き入ってしまいます。そうなるともう独壇場。ロックオペラの如しです。カルメン・マキさんが歌っても、それはそれで成立しそうな気がする。ジャケも含めて文句なしの名盤ですね。この路線の延長ということで2ndもお勧めですが、続く3rdは、先の2枚と比べてしまうとイマイチでした。ジャケはイマイチどころの騒ぎじゃなく酷い。メンバーが変わったのかな。美しさが後退したシンプルな感じになってます。
#229 / AT THE SOUND OF THE BELL / 1976
★★★★★

ジャケットからくる先入観も手伝ってか美しく悲しい2nd。邦題は「条件反射」だけどパブロフの犬だからか?アルバムのテーマと関係なくないか?ジャケに描かれているのはカジモド。つまり…“ノートルダムのせむし男”なワケです。歌詞の意味が解らなくとも映画を観てから聴くと、想像力が膨らんで感動がより大きくなるかもね。アメリカ映画だと“The Huchback of Notre Dome”で、チャールズ・ロートンがカジモド。フランス映画だと“Notre-Dome de Paris”で、アンソニー・クインがカジモド。若い人たちにはディズニーアニメの“ノートルダムの鐘(The Bells of Notre Dome)”の方がベターか。映画のレビューみたいになりましたが
Did you see him cry?