ONSLAUGHT
ONSLAUGHT(UK/英)
#956 / IN SEARCH OF SANITY / 1989
★★★★
NWOBHMがアメリカに渡って、スラッシュメタルが生まれて、それがまた里帰りみたいなパターンはありそうで意外となかったりする。単なる勉強不足だろ?言われるのは承知の上で…他に思い当たりません。RAVENも結構スラッシーで英国産だけどバリバリのNWOBHM世代だからオリジネーターだしね。EVILEなんてのは新しすぎる。というわけでレアな存在だと思うONSLAUGHTの3rdアルバムです。前作とコレはカセットテープに録ってあったはず。ただし作風がかなり違うんだね。前作は吐き捨て型ヴォーカル(時々高音あり)のサイ・キーラーのせいもありSLAYER風でした。スラッシュメタルというよりはNWOBHMの猛攻撃バージョン?やたらと曲が長いのも特徴(笑) けどこの3rdは別物だ。何と言ってもGRIM REAPERのスティーブ・グリメット(唯一の参戦)の正統派ヴォーカルですよ。もう歌い出しから風格があるもの。どういう人物か知りませんが声を聴く限りは英国の格調高い雰囲気満点。さらに2ndギタリストとベースも交替してるらしい。スティーブのヴォーカルを活かすために洗練された音になってるんだけど、2ndよりスラッシーに聴こえるのが不思議だ。この3rdもやっぱり長尺の曲が目立つのはIRON MAIDENが好きな証拠かな。イントロダクションの1曲目が無駄に長い。あとはAC/DCの“Let There Be Rock”をカバー。この後スティーブはLIONSHEARTのデビューアルバムで一世を風靡するんだね。