NIGEL PLANER
NIGEL PLANER(UK/英)
#2230 / NEIL'S HEAVY CONCEPT ALBUM / 1984
★★★★
ナイジェル・プレイナーは俳優でミュージシャン。パロディ・ロックバンドBAD NEWSのメンバーでもあります。ふざけまくった”ボヘミアン・ラポソディ”でしたが、ブライアン・メイがプロデュースした言わばお墨付きバンド。そのBAD NEWS同様にレコードを買った今作も、ちょっと侮れない内容だったのね。BBCのコメディシリーズでブレイナーが演じたニールというヒッピー役に基づくコンセプト作品とのこと。プロデュース、アレンジ、キーボードをカンタベリー系プログレの重鎮デイヴ・スチュワート(EGG、KHAN、HATFIELD AND NORTH、NATIONAL HEALTH、BRUFORD)が担当している。ドラマーは3名、1人目はSPOOKY TOOTHやGIRLのブライソン・グレアム、2人目がPORCUPINE TREEやKING CRIMSONのギャヴィン・ハリソン、3人目はスチュワートの盟友、GONG、HATFIELD AND NORTH、NATIONAL HEALTHのピップ・パイル。その他、ギターにもエイドリアン・ブリューの後任としてKING CRIMSONに在籍した人が参加しているし、HATFIELD AND NORTHやNATIONAL HEALTHはもとより、CARAVANやSOFT MACHINEの作品に携わったフルート(サックス、ピッコロ)奏者ジミー・ヘイスティングズなど、カンタベリー人脈で固めたガチ・プログレ作品です。バッキングボーカルで参加したバーバラ・ガスキンもそう。SPIROGYRA、HATFIELD AND THE NORTH、EGG、NATIONAL HEALTHという経歴の持ち主。PINK FLOYDの”The Gnome”やCARAVANの”Golf Girl”に留まらず、SEX PISTOLSの”God Save the Queen”、TRAFFICの”Hole in My Shoe”にBEATLESの”Strawberry Fields Forever”や”I Am the Walruth”をかけ合わせたカバーまで演ってます。個人的なお気に入りはホラー系のオリジナル曲?”Lentil Nightmare”。あと曲と呼べるのはTOMORROWの”My White Bicycle”と、DONOVANの”Hurdy Gurdy Man”くらいで、曲に対して語りが多いのが玉に瑕。構成はスネークマンショーの如しですが、英語がわからないからね。最近UKのテレビ映画「ミス・マープル」の”THE PALE HORSE”というエピソードを見ていて気付いちゃった。この顔はナイジェル!美味しい役で出てました。