NARITA
NARITA(Denmark/丁抹)
#1834 / NARITA / 1992
★★★★
デビュー作「騒乱のナリタ」です。バンド名の由来はもちろんRIOTのあのインスト曲。北欧風味は感じない。STONEHENGEというバンドが改名した模様。同名曲収録。80年代中盤に日本を席捲した所謂北欧メタルのサウンドではないです。JACKALのシンガー、ブライアン・リッチ(2013年没)の歌いまわしがブルース・ディッキンソンに似ているから、IRON MAIDENみたいに聴こえる。声質はラルフ・シーパースを彷彿とさせるので、ジャーマンメタルが想起される。かと言ってHELLOWEEN系ではなく、よく言えば正統派、そこに好感が持てるのかもね。兎にも角にもギターバンドです。全編弾き倒してるのが中心人物のヘンリック・ポールセンかと思いきや…。いきなりネオクラなインストで幕を開けます。これが唯一もう一人のギタリスト、マック・ガウナによる作曲らしいから、どうやらスウィープを駆使して弾き倒してるのはこの人の方。音色の違うギターソロもあるからヘンリックも弾いてるみたいだが。2nd「激動のナリタ」ではアンドレ・アンダーセンがゲスト参加。すでに手放して久しいですが、楽曲重視になっており、いい意味でラフな音だった今作より刺激が減ってしまった。3rdアルバムをリリースした後、ヘンリック他2名はPRIME TIMEを結成します。