MOON DANCER
MOON DANCER(JPN)
#385 / MOON DANCER / 1979
★★★★★
後にVOW WOWに加入する厚見麗が、キーボードを弾きながら歌っていたアイドル路線狙いのバンドと思いきや…確かにテレビでしか見てない人はそう感じてるでしょうが、アルバムを聴いてみるとそうじゃないってことに気付く素晴らしいバンドなんですね。単にCharや原田真二なんかの売り方を踏襲したのだと思われます。やってる音楽のジャンルとしてはNOVELAが近いね。まずジャケの雰囲気、そして日本語詞の世界観、何より歌謡プログレというところが共通項でしょう。有名曲の“アラベスク”は置いといて、冒頭3曲にバンドの魅力が集約されてると思います。“鏡の中の少女”と“ダディ・マイケルの犯罪”なんてタイトルからしてNOVELA的じゃない?鍵盤にからむ硬めのベースサウンドはRENAISSANCEあたりを想起させて心地よいです。ヨシロウもそうだけど、これぞプログレと思わせるベースラインは欠かせない。超絶上手いわけじゃないが、厚見先輩の歌唱もイケてる。VOWWOWのアルバムでもバラードを1曲くらい歌ってほしかったけどね、リードヴォーカルがGENKIじゃ出番ないよね~。今さらながら…厚見先輩にはBOWWOWに加入してほしかった。Vに比べたらBの方がいい意味で緩かったから(笑)入り込む余地があったと思う。で新美師匠以外の4人でヴォーカルを分け合ったアルバムとかね。これから加入してくれません?キンさんの代わりにベース兼任で。ゲディ・リーみたいな感じでいけるっしょ!?