MESHUGGAH
MESHUGGAH（Sweden/瑞典）
#1876 / DESTROY ERASE IMPROVE / 1995
★★★★
現在のスタイルの始まりらしかったので長らく気になっていた2ndフルアルバムです。ヤフオクで落札してみた。最初に聴いたのは3rd「CHAOSPHERE」でしたが、イマイチ嵌らなかったので遡ってみた次第。所謂テクニカル・スラッシュメタルとは似て非なるもので、派手なギターソロがあるわけでもなく、複雑なプログレ的曲構成が導入されているわけでもないのね。重厚なギターリフからインダストリアル＆サイバーな雰囲気もちらほら。ヴォーカル・スタイルは、フィル・アンセルモの怒号系とトム・アラヤの吐き捨て系の中間。そしてこれらを支える怒涛のリズム陣。まあそれぞれが1級品なのは間違いないのですが…ポイントはそこじゃない。キーワードは「ポリリズム」。ヴォーカルを聴いてもリズムに乗れず、ギターを聴いていてもドラムを聴いていても然り、一つのパートを聴いているだけだとリズムに乗り切れない素人には厳しい音楽だ。perfumeの”ポリリズム”より複雑。例えば…各パートでバラバラに刻まれている拍子が24拍毎に一致するみたいな。個人的にはめっちゃ苦手。曲にノレないからストレスが溜まるよね。たぶん訓練しないとダメなやつ。核になっているのはリズムギターの人かな。全曲この調子じゃないのでご安心を。それどころか通常のリズムに戻ったときの爽快感は2倍増し。テクニカル・アグレッシブ・メタルの亜種、確認しました。
