MATTIAS IA EKLUNDH
MATTIAS IA EKLUNDH(Sweden/瑞典)
#1609 / FREAK GUITAR / 1999
★★★★

FREAK KITCHENの新世代ギタリストと認識しております。テクニック以上に変則(変態)プレイが特徴です。タッピングやスウィープはもちろんのことハーモニクスとアーミングによる高音が頻繁に登場します。動画を停止して愛用の黄色いギター(キャパリソン)を観察してみたら…そもそも27フレットまであるみたい。そりゃ高音域フレーズになりますわな。しかもそのフレットが真っ直ぐじゃない。音程が安定するシステムだそうです。タイトルに偽り無しのフリーキーなギタープレイのオンパレードですが、曲として成立しているものもあれど、概ねアイデア集みたいな雰囲気は払拭できない。とりあえず曲にしましたみたいな。20曲以上収録されているうちの半分以上がそんな状態だから、各アイデアを纏めてもうちょいコンパクトな曲数に仕上げてほしかった。加えて、ほぼエフェクターが掛かっていないギターの音色もデモ音源感を助長しているように思う。明瞭に聴こえるのがいいって話もありませすが。いずれにせよ、所属バンドのような完成した楽曲の中での変則プレイではなく、オール変則プレイなので、飽きると言えば飽きるかも。“La Bamba”と“Detroit Rock City”“(アコギによる大幅アレンジでボーっと聴いてるとギターソロが出てくるまで確信できない)更にはFRANK ZAPPAの曲をカバーしています。どれだけいじくり倒されていようとも、やっぱ知ってる曲が登場するとホッとする。