MATCHING MOLE
MATCHING MOLE(UK/英)
#1060 / MATCHING MOLE / 1972
★★★★
SOFT MACHINEのロバート・ワイアットが立ち上げたバンドのデビューアルバム「そっくりもぐら」です。バンド名はSOFT MACHINEをフランス語にしたものを英語風にしたものだとか。で、さらにそれを和訳すると「一致するもぐら」となるわけね。つまりワイアットがマシーン時代に続けたかった音楽がここにあると。メンバーはCARAVANのデイヴ・シンクレア(後にCAMEL)と後にHATFIELD AND THE NORTHに加入するギタリストとQUIET SUNのベーシストとゲストキーボード(シンクレア脱退に伴い2ndから加入)という布陣です。面子より当然カンタベリー系になりますが、ハッキリわかるメロトロンのせいもあり、いい意味で異色かもしれません。あとは当然ワイアットのちょっと掠れ声の朴訥としたヴォーカルですね。オープニングからもう堪りません。メロトロン、フルート、ピアノと共に…癒されますね~。代表的なプログレヴォイスの一つだな。3曲目のヴォーカル曲は普通じゃないバラード(笑) 4曲目以降は徐々にジャズロックへ。ドラマーとしてのワイアットも大活躍。途中PINK FLOYD的な雰囲気もあったり、終盤はKING CRIMSON的即興であったり、カンタベリー臭は希薄です。そこがいい(笑)