MAHAVISHNU ORCHESTRA
THE MAHAVISHNU ORCHESTRA(US/米)
#1068 / BIRDS OF FIRE / 1973
★★★★
スーパーギタートリオの一人ジョン・マクラフリン率いるバイオリン入りジャズ・フュージョン・ロック・グループのオールインスト2ndアルバム「火の鳥」です。KING CRIMSONやP.F.M.の如き楽器編成によりプログレの範疇で語られることもあったりする音楽なんだね。「マハヴィシュヌ」はマクラフリンがヒンズー教の導師様から頂いた名前だそうです。よってインド音楽の影響もちらほら。音楽の師匠マイルス・デイヴィスもゲスト参加しておりますよ。個人的守備範囲内で似たような音楽を挙げるとすればCOLOSSEUMⅡやJEFF BECKかな。もしくはALLAN HOLDSWORTHとかBRUFORDでしょうか。ハイライトの#7ではギターとシンセ(ジミー・ペイジやアレックス・ライフソンやドン・フェルダーやワジーでお馴染みのギブソンSGシェイプのダブルネックギターとモーグ・シンセサイザー)とヴァイオリンのバトル!ちなみにこの第一期のドラムはビリー・コブハム、鍵盤はヤン・ハマーですよ。まあ、たまにはこういう音楽もいいですな。
#1324 / VISIONS OF THE EMERALD BEYOND / 1975
★★★★
第一期で2枚のスタジオアルバムをリリースしたあと、マクラフリン以外のメンバーを一新。ヴァイオリンはジェリー・グッドマンからジャン・リュック・ポンティに、ドラマーはビリー・コブハムからナラダ・マイケル・ウォルデンにスイッチ。その第二期の2枚目にして通算4枚目の「エメラルドの幻影」でございます。今回もヴァイオリンをフューチャーしたジャズ・フュージョンに変化なし。ジョージ・マーティンがプロデュースした前作、第二期1発目がプログレチックで不発に終わったため(ロンドン交響楽団との共演らしいのでぜひ聴いてみたい)それを踏まえて、第一期の頃のハードさを復活させたということ。マクラフリンとポンティのバトルが最大の聴きどころなのでしょうが、例によって多彩な管弦楽器も欠くことのできない個性となっております。 1枚くらい聴いておこうと思うなら「火の鳥」かコレでしょう。