Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

LOVE/HATE

LOVE/HATE(US/米)

#460 / WASTED IN AMERICA / 1992

★★★★

LoveHate wasted in america

LAメタルムーブメントの流れで言えば、LAのクラブからメジャーデビューしたのは最後の最後だったらしいグラムメタルバンドのイチオシ2ndアルバムです。最大の武器と思われる独特なグルーブが素晴らしい。しかし、今作が全英20位に到達しこれからって時に、グランジの煽りを受けてメジャーからドロップ。3rdは自主制作を余儀なくされることになります。リーダーはベーシストで、ドラマーとのリズム隊は、デビュー時にして既に10年のコンビ歴だったとか。この安定感に、ギタリストのジョン・E・ラブのセンス(テクニック云々ではないカッコよさ)が加わって、独特のグルーブが生まれるわけですな。更には、何が凄いって、最後に加入したボーカルのジジィ・パールの存在感です。カタカナ表記だと加齢臭が漂ってきそうですが…スペルはJIZZY PEARL。ハスキー系の極みとも言えるこの声は、全力で歌うディッケン(MR.BIG UK)を彷彿とさせる。ジャニス・ジョプリンあるいはスティーブン・タイラーもそうだけどね、通常のハスキーヴォイスに高音域のノイズが加わった感じ?言わば一人二声状態、分かるかな~。ポール・ショーティノ(ROUGH CUTT)なんかとは似て非なるタイプのハスキー系ですが、どちらも「熱い!」ことに変わりなし。ファニーな要素を感じるのは曲調のせいかもね。オープニングのタイトルチューン(全英38位)は、LOVE/HATEのグラムメタルが集約された代表曲でしょう。中盤の”Cream”、”Yucca Man”、”Happy Hour”、”Tranquilizer”あたりも同様に、バンドの魅力を存分に味わえます。



#1972 / LET'S RUMBLE / 1993

★★★★

Love Hate let's rumble

ギタリストがジョン・E・ラブからダーレン・ハウスホルダーに交代した3rdアルバムです。ダーレンのテクニックはシュラプネルの折り紙付きではあるものの、結果から言うとどうやらこのアルバムではポテンシャルを発揮しきれなかったようです。ダーレンのソロ・アルバムを聴いた限りではマッチしそうな予感があったけれど、どうやら新しい血は適合せず、せっかく2ndで加速した特有のグルーブが失速してしまった。オープニングのタイトルチューンはいい。ダーレンのカッティング、その他のフレーズやギターソロにも期待が膨らむ内容。シングルカットされた2曲目”Spinning Wheel”もまずまず。もちろんジジィの歌唱も健在だ。でもね、”Black Iguana”や”Beer Money”なんかはいいとして、聴き進んでいくと物足りなくなってくる。ラスト(日本盤はボートラ収録のためラス前)の”Flower”は前作を踏襲する素晴らし出来で、もっとも印象に残ったチューンでした。資金不足で短期間で作ったらしいからね、新メンバーには酷な状況だったのでしょう。もう1枚作れたら実力を発揮できたかな。このバンドみたいに同じタッチのジャケが何枚か続くと素敵に見えてくる。メンバーの誰かが描いてるのかしら。



#2251 / BLACKOUT IN THE RED ROOM / 1990

★★★★

LoveHate black out in the red room

LAクラブシーンから送り出されたグラムメタル最終兵器のデビューアルバムです。全米154位。ディールを獲得すべく色々なジャンルを模索した苦労人が、グラムメタルに落ち着いたと。イチオシ2ndほど個性的な音ではありませんが、デビュー作としては及第点でしょう。フロントマンのジジィ・パールは言うまでもなく、ギターのジョン・E・ラヴも、左利きベーシストのスキッドも、それなりの雰囲気を醸している。ハイライトは第3弾シングル”Why Do You Think They Call It Dope?”(全米メインロックチャート46位)ですね。スキッドのスラップベースが弾け、チェロやバグパイプもフィーチャーした遊び心が感じられるこの曲だけは、2ndに収録されていても違和感がなさそう。この手の曲があと2~3曲ほしかったね。これ以外にシングルカットされたタイトルチューンと”She’s an Angel”は、まずまずと言ったところ。ちなみに後者の初期バージョンは、映画「エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター」に採用されたそうです。映画は観ているはずだが気付きもしなかった。UKではそこそこ売れたのになぜか本国ではイマイチ、4枚のアルバムを残し解散してしまいました。



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