Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

LE ORME

LE ORME(Italy/伊)

#657 / UOMO DI PEZZA / 1972

★★★★

Le orme uomo di pezza (320x320)

69年にデビューアルバムをリリースしている超ベテラン、あのKING CRIMSONと同期ですね。もっともその頃はプログレではなく、オルガン入りの歌モノだった模様。時代の流れでプログレを意識してそれが結実したのがこの4th「包帯の男」ってことなんだね。次のコンセプト作品で更なる進化を遂げ…プログレが斜陽になるとそれに連動して出自にもどっていくという世渡り上手な人たちみたい。よって厳密にはプログレグループに括ってはいけないのかもね。カタログ中でプログレ度が高い作品というのが正解でしょう。ともあれ、いい具合に力の抜けたイタリアンプログレが聴けます。カンタウトーレからプログレに移行したての静かなる熱気とでも申しましょうか。ハードロック耳には即効性に欠けるところもありインパクトは小さいかもしれないけど私は好きですな。(ちなみにハードロックもプログレもサイケから生まれてるから親は同じなのね。つまり大多数のハードロック好きはプログレも好きと言っていいでしょう)プログレの醍醐味は十分味わえると思います。ジャケも充分にそれっぽく想像を掻き立てられる。それにしても70年代前半は凄い時代だね。ハードロックとプログレのゴールドラッシュだ!



#1069 / FELONA E SORONA / 1973

★★★★

Le Orme felona sorona (320x320)

60年代にビートバンドとしてデビューした古株の5thアルバム「フェローナとソローナの伝説」です。個人的には前作「包帯の男」に軍配を上げますが、プログレファンの間ではこちらが最高傑作ということで意見が一致しているようですね。EL&Pと同じ編成のキーボードトリオなのです。が、同じなのは編成だけで、コンセプトアルバム(ジャケも含めてね)ってのがプログレ度を高めておりますが基本的には哀愁漂う歌モノプログレということになるかな。オープニングとエンディングは基本路線と比較するとかなりエキサイティングなプログレに仕上がっているのでおすすめです。さすがにキーボード類の使い方は素晴らしい。キース・エマーソンほど出しゃばっていないのがいいね(笑) 時折、ジョン・アンダーソンを想起させるヴォーカルも好きです。癒し系ということで…いいね!? オイルショックの影響でしょうね、バンドはこの後売れないプログレから売れ筋のカンタウトーレ方面に戻ってゆくのでした。



#1774 / IL FIUME / 1996

★★★★

Le Orme il fiume

久しぶりになんとなく買ってみたのは再結成第一弾(通算で14thかな)の「川のある風景」でした。オリジナルメンバー2名に新メンバー(鍵盤2名)を加えた体制で、内容は「フェローナとソローナ」以来のコンセプト作品ということらしい。察するに、川のある風景を巡る旅的なストーリーでしょうね。シタールを用いているゆえ、始まりはガンジス川か。イントロダクションのピアノはちょっと和風に聴こえる「さくら」と「君が代」(泉谷しげるの”国旗はためく下に”のイントロ的な)が混ざったような雰囲気…からの徐徐に盛り上がって、印象的な音色で印象的なフレーズのギターメロが炸裂します。このエフェクターは何だろう?これが”川パートⅠ”。あとは曲間がほぼ無い状態で歌モノ等も交えつつ…旅の終わりの最後(”川パートⅡ”)で再び最初のあのギターメロ(てことはこの場面もガンジス?じゃあ全部ガンジス川の風景か)が登場するというコンセプト作品の王道ですわな。このイントロ/アウトロだけでも聴く価値あり。オルメだからって理由だけでね、コンセプトアルバムだってことも知らずに、あまり期待しないで買ってみたんだけども、これは良かった。この頃の作品が狙い目なのかも。



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