Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

LAZY

LAZY(JPN)

#34 / 宇宙船地球号 / 1980

★★★★★

Lazy 宇宙船地球号 (319x320)

77年にデビューしたアイドルグループ、しかしてその実態は?当時全国に無数にいたハードロックのコピーバンドでした。バンド名は当然DEEP PURPLEから拝借してるわけね。ところがHRじゃ売れないってことで、当時日本を席巻していたBCRの路線を強要されたという経緯。売れたらHRを演らせてやるという条件だったそうだ。メンバーは、同級生の景山ヒロノブ(ミッシェル)と高崎晃(スージー)と田中宏幸(ファニー)の3人に、ポッキーと樋口宗孝(デイビー)を加えた5人組。果たしてレイジーは売れ、80年夏の「ヘヴィ・メタル宣言」により約束は果たされます。アイドルを演じながらも晃先輩は牙を研ぎ続けていたそうだ。まさしく「ジャガーの牙」ですな。アイドル時代にもHRを交えたライブで実力は認知されていたらしい。晃先輩は凄い人なんだよ。後にLOUDNESSがアメリカで紹介された際、エディ・ヴァン・ヘイレンやジョージ・リンチも実力を認めたって話だ。ちょい下世代のポール・ギルバートに至っては憧れの存在、リスペクトを公言してますな。テレビ番組で晃先輩からKILLERのギターをプレゼントされて喜んでる姿が印象的でした。さて、念願叶って製作されたHRアルバムでしたが、これをきっかけとしてレイジーは翌年解散します。高崎、樋口、田中は更なる高みを目指してLOUDNESS結成へ、景山はアニソンシンガーへと転身します。元々畑違いだったと思われるポッキーに関しては超個人的後日談がございまして(笑)…ファニーは結局LOUDNESS構想から離脱してポッキーとポップ路線バンド“ネバーランド”を結成します。でね、関連の合宿スタジオ「ネバーランド」が下久保に存在するって情報を師匠が仕入れてきて、じゃあドライブがてらに覗いてみようかって話になったわけ。確か自分たちが合宿するための下見って感じだったと思う。道に迷いつつそれらしき施設に到着してみて驚いた。偶然にもファンの集いみたいなイベントの真っ最中でさ、どういうわけか一瞬だけ会場に招き入れてくれて、たくさんの女子に囲まれたご本人たちと挨拶を交わしたという奇跡的な出来事があったわけよ。あの時案内してくれたのがスタッフだったのか、ネバーランドのメンバーの一人だったのか、今となっては知る由もありませんが、帰りの道中は盛り上がったよね。バンドが売れないからファンを集って合宿ツアーで金稼いでるとか、いわゆるグルーピーみたいなものだから選びたい放題だろうとか(笑) そりゃあもう言いたい放題。結局そのスタジオは一般には貸し出してなかったという結末だったと記憶しております。で、久しぶりに思い出したので検索してみたらヒットしたんですけど!Music house NEVERLANDだってさ。一般に貸し出す合宿スタジオとして営業してるみたい。さすがにオーナーはポッキーではなさそう。毎年バーベキューをやってる矢納フィッシングパークと神流湖の中間あたりだけど…地図で見てもかなり分かり難い。今みたいにカーナビなど存在しなかった30年前、土地勘もない山奥でしかも夜ですよ、よくぞまあ探し当てられたもんだよね。奇跡だな。4人バンドなら一泊\15,000くらいで泊まれるみたいだ。簡易レコーディングもできそうだし、合宿しますか師匠。というわけで、このアルバムには色んな付加価値があり、例によって金欠時代に購入しているゆえ意地になって聴いたレコードだから、ことさら愛着のある作品なんだよって話ですわ。エピソードトークが長引いてしまったので申し訳程度のアルバム評です。前出のヘヴィ・メタル宣言に期待を込めてレコードを買いました。タイトルはアメリカの建築家にして思想家のバックミンスター・フラーの「Spaceship Earth」で、歌詞の内容もその著書に触発されたものと推察されます。地球の限りある資源を何に使うべきかって事ね。曲は紛うことなきハードロックで、”赤頭巾ちゃん御用心”のイメージはない。歌はともかく、とりあえずハードなギターを弾きまくっているだけでも「祝祈願成就」だ。イチオシはオープニングの”Dreamer”でしょうか。大枚叩いて買ってきたレコードをターンテーブルに載せ針を落とす瞬間は驚くほどの集中力を発揮するからねするか、最初に聴いた曲は良くも悪くも印象に残るわけですよ。ベタな曲構成ではあるけれど、インパクトはあったなあ。この曲を含む5曲が晃先輩の作曲。A面ラストのインスト”遥かなるマザーランド”、B面1曲目のタイトルチューンもアルバムを代表する楽曲で、LOUDNESSの片鱗が伺える高崎作品です。残りの楽曲はファニーが1曲、水谷公生(ニュー・ロック期のギタリスト。作曲家としても西城秀樹浜田省吾をはじめ多くの歌手に楽曲提供しており、本作直前のシングル”感じてナイト”も作曲)が3曲担当。水谷作品だと”僕らの国でも”が印象的でした。



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