Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

KAMELOT

KAMELOT(US/米)

#721 / KARMA / 2001

★★★★

Kamelot karma (320x320)

CONCEPTION~KAMELOTのロイ・カーンが引退するんだって。お気に入りのヴォーカリストの声が聴けなくなるのは残念だよね。そこで今回はコレを紹介しておきましょう。カーンがCONCEPTIONからこのKAMELOT(バンド名の由来はアーサー王の伝説のお城だそうです。そういえば、城そのものとか城っぽいジャケが多いね)に加わったのは前々作からで、今作はロイ加入3作目(通算5thアルバム)にして最高傑作ということになってるらしいけどね、異論はないとしておく。ただし、キャッチ-なサビメロが増えた分、カーン節は減退してしまった気がする。キャッチ-とは対極にある独特なメロが持ち味だからね。カーンのパフォーマンスという点においては、曲の完成度が高すぎるのも考え物かなと。バンドのブレーンはギターのトーマス・ヤングブラッド。メロディック・パワーメタル等いろんなジャンルにカテゴライズされるバンドですけど、簡単に言ってしまえばドラマチックメタルですかね。まあぶっちゃけちゃうと、このアルバムじゃなくても、カーンが歌っている限り概ね同じような高品質メタルを聴くことができますので。個人的には7thでも8thでも間違いないと思う。つまりですね、あの特有のロイ節さえあれば成立しちゃうわけだ。とりあえずは後任ヴォーカリストに要注目ですね。※その後スウェーデンのSEVENTH WONDERのシンガーが加入したらしいが未聴。



#1775 / DOMINION / 1997

★★★★

Kamelot dominion

地元フロリダのデスメタルの聖地でレコーディングされた2ndアルバム。ジェフ・テイトやミッドナイト(CRIMSON GLORY)が思い浮かんでしまうシンガー、マーク・ヴァンダービルトは今作にて脱退。デビュー作では飽きるほど聞かされた裏返る声が今回は割と控えめに。やっぱ語尾が裏返らない歌唱の方がいいね。前作同様の欧州メタルのテイストが貫かれてます。ティム・リッパー時代のICED EARTH的でもある。イントロダクションからの実質オープニング曲”Heaven”はなかなかアグレッシブで他の曲とちょっと違う。硬質なベースが期待を煽る。総じてありがちなパワーメタルかと思うが、QUEENSRYCHE等のプログレメタルが好きなら気に入るかな。ギターが凄いとかそういうタイプではないので曲の良さや雰囲気で勝負しなくちゃいけないんだけど、その点あと一歩といったところ。ゆえに件のヴォーカルにどうしても注目が集まり、猿真似だと何だのと揶揄されてしまって可哀そう。前出2名の先輩シンガーほどの懐の深さがないところがポイントであり…裏返さないと高音が出ないってパターンもあるけど、そうではなさそうだから、トレーニング次第ではグレードアップできたはず。物真似だってある程度のポテンシャルありきなわけで、ここでやめてしまったのは惜しいよね。



#2160 / SIÉGE PERILOUS / 1998

★★★★

Kamelot siege perilous

シンガーがロイ・カーンに交代した3rdアルバム「シージ・ペリロス」です。タイトルの意味は「命取りの座」。ジャケに描かれているのがそれ。何のこっちゃでしょ?アーサー王の円卓(king Authur’s round table)で、聖杯(Holy Grail)を見出す騎士(the knigh)のために取っておかれた伝説的な席(legendary seat)、とのこと。当該者以外が座ると命を失ったんですと。そもそもバンド名のKAMELOTからして、アーサー王の王国であるログレスの都の名称であり、アルバムタイトルともども徹底していて良い。CONCEPTIONが解散したことを知ったトーマス・ヤングブラッドから誘われた時点で、アルバムはほぼ完成していたらしいのですが、歌メロに関してはカーンにも作る余地があったらしい。よって、例えば、概ね曲の完成度が高い「KARMA」と比較すると、カーン節と呼べるメロがむしろ多い気がするんだね。直前までCONCEPTIONだったからなのか、トーマスが敢えて口出ししなかったからなのか、結果としていい塩梅だと思う。この後KAMELOTの進化(楽曲の充実)に比例して個性が薄まったいくわけで、カーン節のファンとしては何とも歯痒い状況だね。とにかく、まだQUEENSRYCHEみたいな曲調が支配的な今作の方が、ポテンシャルを発揮できるらしい。カーンのクセを取るか、楽曲の完成度を取るかは聴く人次第ということ。私は前者ですが。



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