ITOIZ
ITOIZ(Spain/西班牙)
#1397 / ALKOLEA / 1982
★★★★
プログレ全盛期後の76年にバスク地方で結成されたそうです。バスク地方はピレネー山脈を挟んでスペイン側とフランス側に広がっている自治州だね。ちょっと前までは独立紛争の話題を耳にしましたが分離独立運動は沈静化したのかな。そうしたレアな地域で育まれたプログレは…根底にある独自の歴史的背景が滲み出る音楽。そこに情熱の国のラテンフレーバーを纏った感じでしょうか。なぜかGYPSY KINGSが頭をよぎりました。歌詞は何語なんだろう?スペイン語かバスク語か、ヴォーカルパートは音数が多めで総じて陽気だ。オープニングのヴォーカル曲ではベースが目立っており、荘厳な雰囲気で始まる次の曲では後半かなりの時間を使ってギターソロを披露。やたら陽気な3曲目、再び長尺ギターソロの4曲目と、なかなかバラエティに富んでおります。曲の冒頭はともかく、リズムが刻まれるとラテン系の血が騒ぎ出すって感じかな。エンディング曲はピアノで始まってアコギで終わる妙な構成。この3rdは基本的には歌モノですが色んな楽器も聴こえて楽しい。プログレ度の高さからコンセプトアルバムの2ndが好評価みたいなのでまた後ほど。