HUGHES/THRALL
HUGHES/THRALL(UK/英)
#1647 / HUGHES/THRALL / 1647
★★★★

伝説のロックシンガーでベーシストのグレン・ヒューズと、PAT TRAVERS BANDのパット・スロールが手を組んだ唯一作。複数参加ドラマーの一人が後にQUIET RIOTのフランキー・バネリです。ツアーではトミー・アルドリッジが帯同したみたいだね。この2人が揃ったらこうなるよね…というジャンルでしょうか。根っこにあるのはファンクなDEEP PURPLE(あるいはTRAPEZE)と黒っぽいパット・トラヴァースで、そこに80年代の装飾が施されている感じ。時代背景からして売れ線ねらいで作られたと思われ、ほぼほぼコンパクトにまとまっており、ハードロック路線とは言い難く、結果としてヒューズの魅力はイマイチ発揮されていない気がする。期待感が大きかっただけにちょっと残念な内容です。P.スロールのギターは…P.トラヴァースのバンドで鍛えられただけあって緩急自在。歪みとクリーンの使い分けも、空間系のエフェクターもギターシンセも、当時としては結構モダンだったと思われ、後のギタリストたちに影響を与えたのも頷けるかなと。