Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

GRACIOUS

GRACIOUS(UK/英)

#1099 / GRACIOUS! / 1970

★★★★

Gracious (320x320)

時代からしてサイケロック→アートロック→プログレまたはハードロックという流れの中の絶妙な立ち位置を見つけた掘り出し物の1枚でしょうか。色んな要素をつなぎ合わせてるんだけど複雑すぎないプログレ的展開が好印象でした。あからさまなBEATLES的メロディも有名クラシックのフレーズ拝借も微笑ましく、KING CRIMSON風の曲も全く嫌な気にはならない。これはデビューアルバムですが2ndにはもろクリムゾンな曲があったね。収録5曲すべてタイプが異なりそれぞれに楽しく飽きずに聴けたよ。ジャズロックじゃないし変拍子とも無縁ゆえ高邁な感じがしないところがいいね。たとえばプログレ演ってみたいねって話になったときに、いきなり“Close to the Edge”(YESの名曲だよ)とかできないわけ(笑) スクワイア―のベースのコピーなんか大変だ。その点このバンドはいい!割と楽にプログレ気分が味わえる気がするぞ。69年をプログレ元年とするならまだ2年目の70年だもの。プログレの完成形ではないけれどこれはこれでカッコいいと思う。



#1308 / THIS IS...GRACIOUS! / 1972

★★★★

Gracious this is

デビューアルバムから一歩前進したのか後退したのかよくわからない2ndアルバムです(笑) LPのA面すべてを費やした組曲で、とりあえずコンセプトからプログレ方向に踏み出してみたのは基本に忠実で好感が持てます。実際色んな情景が思い浮かぶし、前作ではムリヤリ感があった展開のつなぎ目も違和感なく仕上がっていると思う。もっとも前作に於いてはその不器用さこそが魅力的な部分ではありましたが。でね、問題なのはB面なわけ。結局サイケロック方向に戻っちゃってるし。やっぱ本来はこっち系が好きなんでしょう。A面で不慣れな長いのを作って力尽きたのかもしれない(笑) 何だかニール・パートが長編を作るのが面倒臭くなった話を思い出すけど…RUSHほど多くの組曲を作ったわけでもないじゃんね。というわけで、A面だけならプログレファンも楽しめます。うちにあるのは1stと2ndの2 in 1で、ゲットするならそれがリーズナブルでおすすめ。



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