Stop thinking you can't do things and start thinking you can. Your future is whatever you make it, so make it a good one.

GOBLIN

GOBLIN(Italy/伊)

#551 / SUSPIRIA / 1977

★★★★

Goblin suspiria (320x314)

「決してひとりでは見ないでください」でお馴染みのホラー映画「サスぺリア」(ダリオ・アルジェンド監督)のサントラにしてゴブリンの3rdアルバムです。ぶっちゃけ映画そのものは特にどうってこともなかったかな~。当時は「エクソシスト」や「オーメン」なんかと一括りにされてたからね、イタリア映画ってだけで分が悪かったと思う。やはりアメリカ映画に比べるとチープだもの。そこがいいってマニアもいるけど…。そんなことはさておき、テーマ曲は素晴らしかった。“チューブラー・ベルズ”にも”アヴェ・サンターニ”にも決して引けを取らない出来栄え。ゴブリンは「ゾンビ」の音楽も担当したっけね。映画としては「ゾンビ」の勝ちで音楽としては「サスペリア」の勝ちってとこかな。幸か不幸か(笑)この後も数々のサントラを手掛ける羽目になっております。アルバムの完成度からすれば、映画と無関係のアルバムを聴くべきでしょうが、映像が伴っているだけにさすがにメインテーマ曲だけは相当なインパクトがあるからね、どうしてもそっちに手が伸びてしまうのでした。



#815 / ROLLER / 1976

★★★★

Goblin roller (320x320)

バンド名をゴブリンに変えて最初の仕事がサントラで、その後も数々の映画音楽を手掛けているせいか、映画と無関係のこの2ndアルバムまでサントラに聴こえてしまうのは何故!? まあ先入観でしょうけど。全曲インストだしね、インスト作品で同じリフを長めに続けたりするとそういう印象を受けてしまうんだな。1曲目なんかはどこぞのホラー映画のテーマ曲と言われたら納得してしまう出来ですよ。イタリアンの中でも異色の存在として高い評価を得ているバンドですが、このアルバムを最高傑作としていいでしょう。「サスペリア」が代表作なのは間違いないし、映像を想像させるのもプログレの醍醐味の一つだけれど、オリジナル作品としてはCHERRY FIVE時代の1枚と今作をお勧めします。テクニカルなリズム陣と、ツイン・キーボーと、ややヘヴィなギターが交錯するプログレです。サントラだと多少の制約がありそうだから好き勝手なことはできそうもないが、コレは違うわけね。演奏したかった事を思いきりやってる感じ。76年といえばプログレ終末期。この時期によくぞやってくれましたよ。ゴブリンの要は、キーボーのホラー映画調メロと主張するベースだと思う。チューブラーベルズを想起させるフレーズがちょいちょい顔を出してしまうのはご愛敬。そういえば次のオリジナル(OSTではない)作品「マークの幻想の旅」には、よりチューブラーベルズっぽい曲がありました。やっぱ英国の金字塔に憧れがあるんだね。ビリー・スクワイアやゲディ・リーのような硬質な音色のベースラインは、ともすればギターより目立ってる。リッケンバッカーなのかな。とにかく色んなことをやってます。ハイライトは大作”Goblin”でしょう。どのパートにも主張する場面が設けられ、まるでメンバー紹介のための曲みたい。



#1323 / PROFONDO ROSSO / 1975

★★★★

Goblin profondo rosso (320x320)

イタリア映画「サスペリア2」のサントラにしてゴブリンのデビューアルバムです。ちなみに前身バンドはCHERRY FIVEです。そのキャリアがあったがために、いきなりサントラを作ることになってしまったのでしょう。ちなみに「サスペリア2」は「サスペリア」の続編ではないばかりか、そもそも「サスペリア」より前に撮られた作品なんですね。「サスペリア」のヒットを受けて、同監督の全く別のストーリーの旧作を「サスペリア2」として公開したのでした。メインテーマの“紅い深淵”は 、「エクソシスト」の“チューブラー・ベルズ”的な曲なんですが、素晴らしい出来だと思います。当時エアチェックしてお気に入りでした。「エクソシスト2」の“リーガンのテーマ”も同じテープに入ってたと記憶してます。ホラー映画特集かクロスオーパーイレブンか…番組は定かではございません。というわけで、1曲目のメインテーマばかりが目立つアルバムです。他にもしっかりとした構成のインスト曲はありますが、総じていかにも劇伴という内容でしょうか。3曲目“Mad Puppet”のベースの繰り返しは不気味で良い。



#1765 / ZOMBI/DAWN OF THE DEAD / 1978

★★★★

Goblin zombi (320x320)

核になるメンバーは、マッシモ・モランテ(ギター)、ファビオ・ピニャテッリ(ベース)、クラウディオ・シモネッティ(キーボード)の3名と思われます。今回依頼されたサントラのお仕事は、ジョージ・ロメロの超有名なカルトムービーでした。2枚目のオリジナルアルバム「マークの幻想の旅」と同年にレコーディング。「サスペリア」といい「ゾンビ」といい、作品に恵まれてるねゴブリンは。今ではゾンビ映画というジャンルがあるくらいでね、ゾンビ(生ける屍)を有名にしたのは文字通りこの映画でした。3回は観たかな。ゴールデンで放映してた。当時ハードめの曲”Saratozom”がお気に入りで、映画でこの曲を聴いた記憶から、後にCDを買ったのだと思う。タイトル曲は珍しいミッドスロー・テンポ。コレがゴブリン流のゾンビ観か。当然サスペリアのテーマ曲には遠く及びません。やっぱ映画を観てから聴いた方がいいでしょう。最後に観たのは随分前だけど、曲を聴くことで何となく当該場面が思い浮かぶからね。OSTの面目躍如ですな。ゴブリンらしい曲、らしくないファニーな曲、サントラという制約の中、バラエティに富んだいいアルバムだと思う。ただし個人的に思い入れがあるのは今作まで。



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